いのちの安らぎ | 読書セラピー(幸せのページ)

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木に吹いた風が緑色になるように
花に吹いた風が芳香を運ぶように
風に言葉を託して届けます。

他者評価に
依存していると
どんなに成功しても
安らぎは得られない・・・・

・・・・・・

(本来の自己)

いま仮に
1万円出して
銀行に口座を
作るとします。

すると係の女の子が
淡々と処理するでしょう。

ところが1億円出して
同じことをしたら
今度は支店長が
飛び出してきて
大変な扱いを
受けると思います。

これは極端な
たとえですが
1万円持とうが
1億円持とうが
本来の自己
(私という
人間の本質)は
少しも変わらない。

変わるのは
銀行の扱い。
つまり
自分の外側です。

変わる外側に目を
向けている限り
本当のいのちの
安らぎは
ありません。

本当の安らぎを
得るには眼を
自分の外側ではなく
内側に向ける。

そして自分が自分に
なることです。

出典:『人間だもの 逢』(相田みつを、角川書店、pp.72-73)