考える人(2) | 読書セラピー(幸せのページ)

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木に吹いた風が緑色になるように
花に吹いた風が芳香を運ぶように
風に言葉を託して届けます。

「例えば、苦手な人であっても
『いいこと言ってるな』と
思うことありませんか」

「あります。
『えっ?』と一瞬思うけど
『当たっているかも』
と感じたり」

「これが、マター(事柄)に従う
属事主義です。

事柄に対して
自分なりに納得したら
受け容れる姿勢なので
属人主義のような
危険はありません」

「私はこう思う・考える
という『自分がある』
状態ですね」

「はい。
世の中に絶対の真理は
ありません。
なので情報を仕入れた後
自分にとっては
どうなのか精査し

考える力を
養っていきましょう」

おわり

出典:『自分を信じるということ』(和田秀樹、マガジンハウス、pp.149-150)