悩むのは(1) | 読書セラピー(幸せのページ)

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木に吹いた風が緑色になるように
花に吹いた風が芳香を運ぶように
風に言葉を託して届けます。

幼稚園に子どもを
送りに行ったある朝、
ばったりママ友に会ったTさん。

「あっ、ユキさん おはよ・・・・」
と声をかけたものの、
相手はプィッと顔をそむけー。

(えっ? 私、無視された?
たっ・・たまたまかな?)

帰り道もユキさんに遭遇したので、
(今度こそ・・・)
と大きな声で呼びかけます。

ところが、ユキさんは
振り返ったものの、
またしても、顔をプィッと
そむけるではありませんか。

ガーン!

(1回ならともかく
2回も連続で無視された。

私何かしたかな?
こないだの冗談が気に障った?
きっと私のこと、怒っているんだ。

どうしよう・・・・
子ども同士も仲良くしているし、
ご近所さんなのに・・・)

以来、Tさんはユキさんと
会うのが気まずくて、
幼稚園の送迎時間を
ずらしているといいます。

―Tさん、起こった出来事は何?

「2回挨拶したのに、
無視された。
たぶん、私が何か
失礼したんだと思う」

―でもね、事実はたった1つ。
 2回挨拶をしたのに返事が
 なかったということ。

 ただ、私たちは想像できる生き物で、
 しかも悪い想像が得意。

 Tさん、その人にすぐ連絡して
 「私のことキライ?」
  って確認してみて!

つづく

出典:『ママでいるのがつらくなったら読むマンガ』(山﨑洋実:著、つちやまなみ:画、主婦の友社、pp.80-83)