日常の中に(3) | 読書セラピー(幸せのページ)

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木に吹いた風が緑色になるように
花に吹いた風が芳香を運ぶように
風に言葉を託して届けます。

※日常の中に(1)から始まります。

急に大金を手にしたことで、
夫婦の生活は様変わりしました。

夫のほうは、毎晩飲み歩き、
大盤振舞い。

(何よ! 好き勝手して!)

面白くない奥さんは、やけっぱちになり、
ブランド品を買い漁ります。

笑顔も会話もなく、
冷え切ってしまった二人。

力を合わせ、来る日も来る日も
豆腐作りに励んだ、
かつての面影はありません。

それでもお金のあるうちは、
夫婦のこころにぽっかり空いた穴を
何とか誤魔化せていたのですが、
お金も底をつき始め・・・・

つづく

出典:『逆風のときこそ高く飛べる』(鈴木秀子、青春出版社、pp.30-31)


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