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けいちゃんと参加した親子キャンプはとても楽しかった。

 

キャンプ場内にはツリーハウスがあり、

けいちゃんは「あそこに泊まりたい」と言って

私を驚かせました。

 

もっと驚いたのは、当然、止めるだろうと思った

キャンプリーダーの言葉です。

「泊まりたいんだね。いいよ。あとで布団を入れよう」

えっ? いいんですか、という私に

「子どもが『~したい』と言ったことは、叶えます。

ただ、安全のために付き添いは付けます。

お母さんも一緒にどうですか?」

 

子どもの好奇心は叶えようとしてくれる人でした。

それは大切だと分かってはいても、

大人はつい「面倒くさい」とか「何かあったら」と思ってしまいがち。

でもキャンプリーダーは大人の都合よりも

子どもの好奇心と積極性を大事にしてくれました。

私はキャンプリーダーに信頼感を持ちます。

ただ残念なことに、その晩は雨となって泊まれませんでしたが。

 

翌日、ひょんなことから私はこのキャプリーダーと

話をする機会を得ます。

 

じっくり丁寧に話を聞いてくれる、カウンセラーのような人でした。

久しぶりに聞いてくれる人に出会えてうれしく、

私はけいちゃんに障害があること、

本当はどう育てたらいいのか分からないのだ、

ということを話しました。

 

そんな私にキャンプリーダーは一冊の本を勧めます。

 

「『生きる力』の強い子を育てる

 人生を切り拓く「たくましさ」を伸ばすために」

(天外伺朗 飛鳥新書)

 

 

「私の座右の書です。この本から多くを学んでいます」

 

そこに、驚くべきことが書いてありました。

 

「私のところでは、自閉症、脳性麻痺、テンカンの子どもたちも、

乳幼期から入園した子どもは、皆さんごらんになって、

ほとんど障害児とわかりません。治癒状態です。

それだけこのゼロ歳児保育の効果が大きい」

(P147)

 

ゼロ歳児保育の年齢はとっくに過ぎてますが、

けいちゃん、まだ間に合うでしょうか?