毎年紫陽花の季節になると
姉のいる施設の家族交流会があります。
母が他界してからの入所ですから
この家族会には毎年私が参加しています。
一緒にお弁当を食べてから
花の郷を散策しました。
年を重ねるごとに似てきます。
園内の温室には色とりどりの紫陽花がたくさんありました。
いろんな紫陽花がたくさん。
この施設には
姉のように入所している人もいれば
通所している人もいて
(以下、利用者さん)
障がいの種類（？）も様々です。
交流会では
私のように家族で過ごす人もあれば
保護者同士のおしゃべりを楽しまれている人もあり
さまざま。
ワタシはなぜか、利用者さんに話しかけられることが多く
この日は、お弁当をいただく8人掛けのテーブルに
ワタシ以外みんな利用者さんというコアな食事となりました。
コミュニケーションが独特な利用者さんもおられますが
言葉＋αでの会話をするとうまくいきます。
このαは超能力とかスピリチュアルな力というのじゃなくて
「あなたを尊重しています」
という思い。
施設の職員の方の中には
利用者さんを子ども扱いする方も見受けますが
（これは、老人ホームでもみられることかもしれません）
言葉のキャッチボールができなくても
生きてきた人生の時間の価値は私たちと同じですし
命の重さは等しいわけです。
会話ができるできない
指示が理解できるできない
ということと
その人の尊厳は別です。
何かができるから価値があるのではなく
生きていることをそのものが祝福なのです。
これを読んでくださっている方は
画面の向こうで
「うん、うん」
と、共感してくださっていることと思います。
これが当たり前の社会になるように
「ジブン発信」で愛を広げていきましょうね。
特別なことはしなくてもいいです。
自分を好きになって大切にするだけ。
それが、そのまま世界に発信されていきます。
自分を大事にする人は
人を大事にしていけます。
食事の後の花の郷散策では
花の香りに癒されました。
「あ、そう？」と、急に花に話しかけ始めた姉。
「はい、ガンバリマス。」 と、突然の宣言。
「なに話してたの？」 「いや、まあ、えへへ」
「そげん、花がしゃべるわけないわね。」
と、あとづけで姉が言いましたが
「そんなことないよ。お姉ちゃんに聞こえたんならそうなんだと思うよ」
というと、嬉しそうでした。
私たちは左脳と右脳がお互いのバランスをとりながら生きています。
ある本に
左脳の働きが止まると
右脳の働きがすべてを支配していくので
周りとの境目がなくなっていく
とあったのを思い出しました。
左脳に障害を持った方のノンフクションですが
テーブルや本と自分の境目があいまいになって
「ジブン」という認識がなくなっていくのだそうです。
病気や障害だと困ったこととしてみるのかもしれませんが
それってすごいワンネスです。
すべて自分。
境目がないから花としゃべれるのでしょうか？
もしかしたら
私たちも
左脳と右脳の働きをコントロールできれば
ありえないと思っていた奇跡が起きるかもしれませんね。
さて
終わりのころに、家族会で話し合いがもたれました。
現時点で入所している利用者さんは
うちも含め
おそらく、ずっと利用して、病気にでもならない限りは退所しません。
一方で
入れなくて順番待ちの方もいらっしゃいます。
なおかつ
現在入所中の利用者も高齢になっていくので
知的障がい者用の高齢施設が必要だという話題になりました。
今ある老人ホームだって職員さんが大変な思いをされているのですから
障がい者には専門知識のある職員の方にお願いしたいところです。
そして、保護者が親御さんである場合
親の死後をどうしていくのか
など。
対岸の火事ではなく。
みんなで知恵を出し合って
笑顔で生ききってもらえるようにしていきたい。
そういう思いで話し合いが進んでいきました。
そんな中で
とある障がい者さんのお母様が
自分に万が一のことがあったら、この子の兄弟に迷惑をかけるようになる。
それは申し訳ない
とおっしゃいました。
一番年下で新参者ですから黙っていたのですが
思わず
「きょうだいに障害があることを迷惑だと思うことは
障害のあるお子さんに対して失礼ではないでしょうか？」
と、言ってしまった…。
いや、言いたくなるお母さまの気持ちは重々わかります。
言葉にならないご苦労があったこともお察しします。
でも
家族くらいは迷惑だなんて思わずに受け入れていきたい。
障がいは個性です。
それを迷惑と思うような教育ではなく
そこから学び取れるたくさんの恩恵に注目されることで
あなたが生まれてくれてよかった
という世界になっていきます。
おもわず、そんなことを伝えていました。
もしもの時は、迷惑だなんて思わないでもいいんです。
そういう社会に、私たちがしていきましょう。
なんて熱く語ってしまった。
バラは美しく咲こうなんて思っていない。
自分をだれかと比較もしない。
バラに生まれなかったことを不満と思わない。
ワタシは私だし。
咲きたいから咲くだけ。
咲くために生まれたんだから。
自分の中のおっきいやさしい部分。
誰でも持っている中心の輝き。
そこを見つめて生きていきたい。
そのお母様とは
会議のあと仲良くなりました💕
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