蓮の花はすべて使い尽くされる

いよいよ、朝夕少しづつですが涼しさを感じるようになりましたね。

二十四節気の処暑という季節に入ります

処暑｜暦生活

今年も猛暑日が続いていましたが、少し落ち着くと思うとほっとします。

朝歩く時も半袖では涼しいのでパーカーを着ています。

陽が登るのも少しずつ遅くなってきました。

さて、今回は蓮のことを・・

今年はゆっくりと蓮を鑑賞に行けなかったので

先日出会った蓮は貴重でした。

花弁が美しく白いこと白いこと！

鼻を近づけてクンクンしてみると、甘い香りがふわっとしました

蓮はかなり古くからインドや中国、アジアで栽培され

鑑賞はもちろん、薬用としても花から根に至るまで薬効があると珍重されてきた植物です。

食用では「蓮根」が有名ですが

生薬としては

実　　蓮子、蓮肉

胚芽　蓮芯

葉　　荷葉

花　　蓮房

根節　藕節

雄蕊　蓮鬚

あと、花の蕾や茎に至るまで薬効があるそうです。

使い尽くしますね😅

薬膳や漢方茶で使うのは

主に、実、胚芽、葉かな

特に今の季節、熱中症対策に効果なのは

葉っぱの「荷葉（かよう）」

お茶では「蓮の葉茶」「ロータスティー」の名前で、東南アジア産のお茶があります。

荷葉
清熱解暑、升発清陽、止血利尿
暑さを取り除く、暑さによる頭痛、喉の渇き、胸苦しさ、めまい、尿の出を良くする

あくまで私感ですが、蓮の葉茶はとても利尿効果が高い様に思います。

冷たい飲み物を摂りすぎ胃がチャポチャポして身体が冷えている時にも良いお茶かなと思います。もちろんお茶はホットで。

そして、こちらの蓮の実⤵︎

この状態「ハチス」といわれたりしますね。

この中の蓮の実の胚芽を取り除いて乾燥させたものが「蓮子」や「蓮肉」として薬膳食材として出回ります。

ちなみに、取り除かれる胚芽は「蓮心」と言って緑色のちっちゃい芯みたいなの。

残念ながらこの中には入ってなかったけれど、たまに入っていたらラッキー！って思う。

蓮心を水に入れたらちっちゃい蓮の葉が浮かぶよ😊

蓮心の茶がありますがですがめっちゃくちゃ苦い💦

でもこの苦味が「心」に作用します

蓮心
清熱瀉火、安神心が高ぶりすぎて寝られない
うわ言や意識障害
熱中症や暑邪による不眠などに用いられます

では「蓮の実」は

蓮子
健脾止瀉、養心安神、益腎固精
胃腸が弱く慢性下痢気味、食欲不振
精神不安や不眠傾向
生殖器系泌尿器系の漏れや老化トラブル

蓮の実はゆがくとホコホコして甘くて美味しいです

薬膳スープやお粥と炊いたり

デザートにも良く使います。

先日の白キクラゲの甘く炊いたやつの上に蓮の実をトッピング
いいアクセントになります。

 

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