春の養生の「肝の気」を巡らせる
気を巡らせるひとつに、
香りのいいものを取り入れる養生があります。
先日、
薫物屋香楽 京都香務所さんへ
すぐ近くに住む友人を誘って
身に付ける「漢方」とも言われる「塗香づくり」を体験してきました。
塗香は以前も使っていたのですが、もうなくなったので欲しいなぁと思っていて
色々調べていたところ、こちらを見つけました!
塗香は「身を清めるために用いるお香」
インド発祥で元々は体臭を消す時に使用されたそうですが、
そこから発展し、身を清めたり、邪気を寄せつけないという意味で仏教に取り入れられたそうです。
古い仏教経典、華厳経に塗香の十徳が記されています。
「生気を増益す、身体を芳潔にす、身体の温涼を調節す
寿命を延ばす、顔色を引き立てる、精神を爽快にす、耳目を鋭くする、健康にする、媚態と愛嬌を増す、品位を高める」
直接体内に取り込むものではありませんが、様々な心身に対する功徳があります。
衛気(身体を衛るバリアのような気の働き)を高める、と言う点でも昨今のウイルス対策にも役立つのではないかなー
うん、きっと役立つ!(笑
あとね余談ですが「身体の温涼を調節」ですが
以前塗香を使ったトリートメントをしたことがあるのですが、
アロマトリートメントより、後で身体がポカポカする!というお声をお聞きしました。
塗香の原料に丁子や経皮、大茴香を使っているから、やはり温まりますよね。
話を戻しますね
塗香作りは、ある程度の分量は決まっているとはいえ
そこは好みやさじ加減が作る人によって違ってくるので、面白い。
入れる素材は香木やお馴染みの生薬など。
混ぜている時から癒されます
自分で作ってみた塗香は、なんともいい香り〜✨
混ぜるだけなので意外と簡単です
あっという間の1時間でした。
やっぱり自分で作ってみる、っていうの楽しいね。
ご興味のある方は「塗香作り体験」で検索してみてくださいね。いろんな所でやってはりますよー
気分が優れない時、集中したいとき
元気になりたいとき!
是非、香り(アロマもね)を活用してみてください。
サロンでも塗香や精油を使ってます😉
ちなみにWikipediaから、「香の十徳」
香道に関する十の徳。北宋の詩人の黄庭堅が香に関する訓や効用を記したもので、日本へは一休禅師が紹介した。香りは量ではなく、質が重要としている。
感格鬼神 感は鬼神に格(いた)る - 感覚が鬼や神のように研ぎ澄まされる
清浄心身 心身を清浄にす - 心身を清く浄化する
能除汚穢 よく汚穢(おわい)を除く - 穢(けが)れをとりのぞく
能覚睡眠 よく睡眠を覚ます - 眠気を覚ます
静中成友 静中に友と成る - 孤独感を拭う
塵裏偸閑 塵裏に閑(ひま)をぬすむ - 忙しいときも和ませる
多而不厭 多くして厭(いと)わず - 多くあっても邪魔にならない
寡而為足 少なくて足れりと為す - 少なくても十分香りを放つ
久蔵不朽 久しく蔵(たくわ)えて朽ちず - 長い間保存しても朽ちない
常用無障 常に用いて障(さわり)無し - 常用しても無害