「ドカベン」「あぶさん」「野球狂の詩」などの野球漫画で知られる漫画家の水島新司(みずしま・しんじ)さんが10日、肺炎のため東京都内の病院で死去した。82歳。新潟市出身。葬儀は家族のみで行った。喪主は妻修子(しゅうこ)さん。
18歳で漫画家デビュー。1970年、剛速球投手の藤村甲子園を主人公にした「男どアホウ甲子園」で人気を得た。 女性投手の水原勇気が変化球を武器にプロ野球で活躍する「野球狂の詩」、山田太郎ら「明訓高校」の個性的な球児たちが甲子園で戦う「ドカベン」、大酒飲みの強打者、景浦安武がパ・リーグでプレーする「あぶさん」などヒット作を連発した。
…2022年も半月が過ぎた頃、予期せぬ訃報が入ってきました。
水島先生(もうこの方については管理人にとってももちろんですが、日本の野球界に関わってきたすべての野球人にとっても「レジェンド」と言ってもいい存在なのでここから先は基本「先生」とお呼びいたします)の野球漫画として代表的なものとして、引用したYahooの記事では
「ドカベン」
「あぶさん」
「野球狂の詩」
「男どアホウ甲子園」
の4作品を挙げていますが、その他にも
「光の小次郎」
「球道くん」
「一球さん」
「ダントツ」
「おはようKジロー」
「極道くん」
「虹を呼ぶ男」
「ストッパー」
「白球の詩」
「朝子の野球日記」
「平成野球草子」etc...
さらには「ドカベン」シリーズの続編として「球道くん」「一球さん」「ダントツ」のキャラクターを総動員した「大甲子園」、「ドカベン」のキャラクターたちがプロ野球に進んだ後も「プロ野球編」「スーパースターズ編」「ドリームトーナメント編」…さすがにここまでくるとすべてに目を通すことは残念ながらできませんでしたが、幼少の頃から水島漫画を読んで育ってきた管理人にとっては
「レジェンド中のレジェンド」
と言ってもいい存在。そして現在も「MAJOR」や「ダイヤのA」などよりリアルさを追求した野球漫画が人気を博していますが、
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やはり日本における野球漫画というジャンルの第一人者、と言えば今でも真っ先に「水島新司」の名前を挙げる人は多い。それだけ野球漫画というジャンルにおける影響が大きいということだと思います。もし仮に管理人が「水島漫画の魅力:について語ろうと思ったらそれこそ三日三晩で終わるかどうか。その辺については他の皆さんにお任せしようと思います。
そしてこれだけの長期連載漫画を何本も世に生み出していながら水島先生が本当に凄かったのは、
自らの最後の長期連載となった「ドカベン ドリームトーナメント編」を2018年の時点で完結させ、2020年12月に漫画家引退宣言をしたこと。
どんな職業においても「現役引退」のタイミングというのは非常に難しい。
水島先生も当時60歳を超えていたんですからとっくの昔に現役を退いてもおかしくない、
しかし基本的に漫画家という職業はサラリーマンと違って「生涯現役」でいられますし、水島先生が新連載を始めたい。と言えばまだまだ新しい「水島野球漫画」が生まれていたかもしれない。
しかし先生本人は自らの体調の問題も考えていたのでしょう。
そして下した結果が漫画家としては異例ともいえる「引退宣言」。
当時はこのニュースを聞いた時にはやはり驚きましたが、これで子供の頃からの水島漫画のファンとしては「一区切りついた」と思うべきなのか。
そしてこれおからゆっくりと余生を送ることになるのか、と思ってから1年後にまさかの訃報。
もう今は水島先生にこの一言しか送ることができません。
「安らかにお眠りください。」
2022年1月10日。
「野球漫画の第一人者」である漫画家、水島新司没。享年82歳。