カンザスシティ・ロイヤルズ、2015年シーズンここまでの展開。 | Mr.ROYALの徒然日記 PartⅡ

Mr.ROYALの徒然日記 PartⅡ

ブログタイトルそのまま、「徒然なるままに」書きたいことを書いていこうと思っております。

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 …やはり昨年ワールドシリーズに進出したのが大きな経験となったのか?



 今シーズンのカンザスシティ・ロイヤルズは2位のミネソタ・ツインズと1.5ゲーム差と決して安心できる差ではないのですが、アメリカンリーグ中地区で首位に立っております。そのためか、7月にシンシナティのグレートアメリカン・ボールパークで行われるオールスターゲームのファン投票の中間発表においてレギュラー7人がファン投票でトップに立ち、「オール・ロイヤルズ」になるのではないかと全米の野球ファンを別の意味でやきもきさせております。



 まあ、去年青木宣親が在籍し、ワールドシリーズまで進出したことで日本の野球ファンにもその名が浸透し始めているロイヤルズですが、



 …確かに今のレギュラー陣は魅力的。



 特にセンターラインを形成するキャッチャーのサルバドール・ペレス、ショートのアルシデス・エスコバル、センターのロレンゾ・ケインは揃いも揃ってフリースインガーという問題はありますが、いずれもディフェンス面では鉄壁を誇る。キャッチャーのペレスはキャッチング、スローイング、リード、フレーミングの総合力でア・リーグでもトップクラスのキャッチャーに成長し、エスコバルは前任のユニエスキー・ベタンコートと比較するとディフェンス面で明らかにプラスをもたらす。そしてケインはカルロス・ゴメスとのレギュラー争いに敗れてザック・グリンキー&ベタンコートとの交換でエスコバルとともにミルウォーキー・ブリュワーズからトレードでやってきたところ、その素質が開花。今やMLB屈指の外野手としてその名をほしいままにしております。



 その他にも外野にはこれまたゴールドグラブの常連であるアレックス・ゴードンがおり、2007年、2008年のドラフト1位であるマイク・ムスタカス、エリック・ホスマーの本格的な覚醒待ちとはいえ、青木とビリー・バトラーが抜けた穴をアレックス・リオス、ケンドリー・モラレスの2人がうまく埋め、リオスが骨折して戦線離脱時はルーキーのパウロ・オルランドがその穴を埋め、といった感じで極端な戦力ダウンにならなかったのは大きかったように思います。



 シーズン当初はリオスと1年1300万ドル、モラレスと2年総額1700万ドルで契約した時点で「アホGM」デイトン・ムーアの本領発揮、と思われたのですが、ふたを開けてみればこの2人が思ったより機能。特にモラレスがロサンゼルス・エンゼルス時代の強打を取り戻したのが大きかったように思います。やはりモラレスに必要だったのは出場機会だったか。さらにリオスを中軸ではなく、7番で気楽に打たせたことも結果オーライ。とりあえず今シーズンは大金をドブに捨てずに済みそう。



 それ以上に打つ手がうまくハマったのが投手陣。



 先発ローテーションはエースのジェームズ・シールズが抜けた代わりに2年総額2000万ドルエディンソンボルケスを獲得。去年ブレイクしたヨーダノ・ベンチュラをエースとして、ダニー・ダフィー、ボルケス、ジェイソン・バルガス、ジェレミー・ガスリーの5人で回す予定だったのが、



 …現在、ダフィーとバルガスの左腕2人がDL入り。



 その穴を見事に埋めたのが昨年、シアトル・マリナーズで14勝を挙げ、完全復活を果たしながら故障がちな点が嫌われ、なぜか安価で獲得できたクリス・ヤング。最初は何故にヤングを獲得したのか、といぶかしく思ったのですが、シーズンが進むにつれ、今シーズンはここまでヤングがいなかったらどうなっていたかと思うとゾッとする。



 一方、ケルビン・ヘレーラ、ウェイド・デービス、グレッグ・ホランドの100マイルトリオを中心とした鉄壁リリーフ陣にライアン・マドソンジョー・ブラントンとかつて他チームで実績を残してきた投手が加わる。さらに一昨年セットアッパーとしてブレイクしながら昨年はトミー・ジョン手術のためシーズンを棒に振ったルーク・ホッチェバーまで復帰したことにより、シーズンオフに2年総額1000万ドルで再契約したジェイソン・フレーザーの存在が霞む。ティム・コリンズが左肘故障→トミー・ジョン手術で今期全休が決まり、人材難となった左のリリーフに関してはフランクリン・モラレスが今一つで、本来2Aで先発投手として鍛えられる予定だった2014年のドラフト1位、ブランドン・フィネガンをリリーフ要員としてメジャー昇格させる始末。左のリリーフについてはまともに補強したとは言えない状態ですが、それでも今シーズンに関してはムーアにしては珍しく打つ手打つ手がハマっている。トレードについてもケインとエスコバルを獲得したあたりからうまく機能し始めているようですし、後は今の人材豊富なマイナーから順調に有望株が昇格できるかどうか。とは言うものの、2011年以降のドラフト1位であるババ・スターリング、カイル・ジマー、ハンター・ドージャーが故障や不振のためメジャー昇格が予定より遅れているのが気がかり。特に将来のエース候補と言われ続けているジマーの足踏みが将来のチーム編成に大きな影響を与えそうで非常に厳しい。



 あと1ヶ月もすればオールスター・ブレイクにさしかかり、チームのプレーオフ進出のためには補強が必要になる場面が出てきても不思議ではないのですが、このところトレードがうめくいっているとはいえ、基本的にはトレードとFA選手の補強センスが根本的にないムーアが、このタイミングで効果的な補強ができるのか?特に左のリリーフが絶対的に必要なのですが、そもそもMLB全体でも不足気味の左腕リリーフをでチーム事情にマッチした選手の獲得ができるのか?更に去年のワールドシリーズ進出のおかげで日本では名将扱いになりつつあるネッド・ヨスト監督ですが、彼もまた肝心要な場面でとんでもない迷采配をすることで有名。そういう意味では不安要素は増えることはあっても減ることはない。



 シーズンオフから様々な不安要素を抱えながらも、シーズンが開幕してから不思議と絶対的な欠陥とならずにシーズンの1/3を終えたロイヤルズ。これからオールスターを挟んで2年連続のプレーオフ進出を勝ち取れるか。ここからが正念場になるものと思います。