やはり昨日の試合がシリーズの分岐点、と言われてしまいそうな展開になりつつある。
ワールドシリーズ第5戦の先発はサンフランシスコ・ジャイアンツが第1戦で完璧なピッチングを見せた左腕エース、マディソン・バムガーナー、カンザスシティ・ロイヤルズが「ビッグゲーム・ジェームズ」の異名を持つエース、ジェームズ・シールズのエース同士のマッチアップで、勝った方がワールドチャンピオンに王手をかけるのですが、
…主力打者に左打者が多く、かつマイク・ムスタカスを筆頭として左投手を苦手としているタイプの多いロイヤルズ打線が第1戦と同様、バムガーナーの前に完全に沈黙。
ただでさえロイヤルズは長打力がないピストル打線の上、ジャイアンツの本拠地であるAT&Tパークでの試合のためDHが使えず、貴重な右のスラッガー(実際には大砲タイプではなく、典型的なギャップ・ヒッター)であるビリー・バトラーをベンチに置かざるを得ない状態。こういう時にこそ機動力を発揮し、バムガーナーを崩さなければなければいけない展開なのですが、
…機動力を使える選手が出塁できなければ何の意味もない。
ただでさえシーズン中から上位打線の出塁率の低さが問題視され、本来なら「2番、ライト」で起用され、出塁を期待された青木宣親もまたAT&Tパークにおける守備重視の布陣と、バムガーナーとの相性の悪さからスタメンから外される始末。青木、バトラーと選球眼が比較的まともなプレイヤーがスタメンから外れ、残ったのはアレックス・ゴードンを除けば基本的に早打ちのフリースインガーばかり。
…これではバムガーナーを打ち崩すどころの騒ぎではない。
そもそもロイヤルズの得点パターンを完全に封じられてしまっているのですからどうしようもない。
一方で体調不良が懸念されたシールズは6回まで8安打を打たれたものの、ジャイアンツ打線を2点に抑え、なんとかエースとしての矜持を見せたことがせめてもの救い。
試合は結局8回にジャイアンツ打線にさらに3点を奪われ、5-0となり、終わってみればバムガーナーがロイヤルズ打線を散発4安打に抑え、三塁も踏ませぬ力投を見せそのまま完封。これでジャイアンツの3勝2敗となり、2012年以来のワールドチャンピオンに王手をかけることになりました。
明日は移動日で、第6戦は明後日にロイヤルズの本拠地、カウフマン・スタジアムで行われます。
先発は第2戦と同じくロイヤルズがヨーダノ・ベンチュラ、ジャイアンツがジェイク・ピービのマッチアップ。
今シーズンの最後の最後までこの100マイルの豪速球が武器のルーキーにチームの命運を託すことになろうとは予想すらしませんでしたが、
…先発ローテーションにベンチュラがいなかったらロイヤルズのワールドシリーズ出場なんてまず考えられなかった。
ここまでくればぜひともワールドチャンピオンに輝いてほしい、とは思うのですが、同時にロイヤルズのチーム力を考えればもう十分、とも思っている自分がいる。
それでも最後の最後までカンザスシティ・ロイヤルズと言うチームの底力というものを見せてほしいと思います。
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