プリンス・フィルダーとイアン・キンズラーの交換トレードの話を知って久し振りに仰天し、この話をブログで書こうとしたところで、これから書こうとする話のことを知って、別の意味で仰天した。そして同時に、
頭に浮かんだ言葉がこれでした。
「バカは死ななきゃ治らない。」
カンザスシティ・ロイヤルズはロサンゼルス・エンゼルスからFAとなった左腕の先発投手、ジェイソン・バルガスを獲得することとなりましたが、
…やっぱりやらかしてくれましたよ。
…「アホGM」デイトン・ムーアが。
最初に断っておきますが、バルガスの獲得自体は決して悪いとは思わない。
エースのジェームズ・シールズを始め、右投手ばかりの先発ローテーションのロイヤルズにとって、左の先発投手は是が非でも欲しいところ。
ここ数年間、貴重な左の先発投手としてチームを支えてきたブルース・チェンがFAで退団する可能性があり、若手でローテーション入りが期待されているダニー・ダフィーは去年のシーズン途中にトミー・ジョン手術から復帰したばかりで、おそらく来シーズンは投球制限がかかる。それ以前に1年間ローテーションを守れる保証はない。ウィル・スミスやエベレット・ティーフォードは40人枠には入れても、ロースター25人枠に入れるかどうかが微妙なところ。
そんな中である程度の勝ち星が計算できる左腕投手を獲得できたことは、本来であれば喜ばしいことなのですが、
…問題なのはバルガスの獲得条件。
4年総額3200万ドルって、どう考えても高すぎる。
去年のオフにジェレミー・ガスリーと3年総額2500万ドルでまさかの契約延長をした時も目が点になりましたけど、今回はそれ以上。第一、バルガスは4年も囲い込むレベルのピッチャーではありません。私がGMなら、せいぜい3年で2000万ドルが上限でしょう。
「アホGM」と散々こき下ろしてはいますが、ムーアは若手選手の才能の見極めと、意外に中堅・ベテランを安く買い叩くのは得意なところがある。しかし、GMとして決定的に問題なのは、
…補強センスが0だということ。
そして、チームの軸になりえない選手に対して、必要以上に大金をはたく癖があること。
最近ではジェフ・フランコーアと言う格好な実例がありました。ロイヤルズ加入当初はアトランタ・ブレーブス時代の輝きを取り戻したかのようなまさかの活躍を見せましたが、その翌年にフランコーアと2年総額1350万ドルなんてアホすぎる条件で契約延長をしてからはどうなったか。もう今さら説明の必要はないでしょう。
今年のFA市場が不作を通り越して凶作、と言うこともFA選手の契約条件が上がってしまう要因にはなるのでしょうが、今回のバルガスの契約についてはやっぱり高すぎる、と言うのが現時点での感想。エースのジェームズ・シールズの契約が来シーズン限りで切れることから、早めに来季以降の手当をしておきたい、と言った思惑があるのでしょうが、やっぱりバルガスはチームの軸、というタイプではない。それだったら若手のヨーダノ・ベンチュラ、カイル・ジマーや、ここ数年先発転向の噂がありながらなかなか実現しないアーロン・クロウの先発転向等で軸になる選手を作り上げ、そのサポート役としてバルガスのような選手を獲得した方が結果的には安上がりで戦力アップにつながりそうな予感がするのですが…。
まあ、順当にいけばこのイライラもムーアとの契約が切れる来シーズン限りでなんとか収まるとは思うのですが、来シーズンこそ結果を残してほしい、しかしムーアはさっさとクビにしてほしい。今回のバルガスの獲得を見る限りでは、来シーズンもロイヤルズファンの悩みは尽きそうにありません。