久しぶりのカンザスシティ・ロイヤルズネタ。久しぶりですから期待のこもったネタを書きたいのですが、今日のネタも残念ながらファンにとっては非常に悲しい話であります。
先日、エースのザック・グリンキーをタダ同然でミルウォーキー・ブリュワーズにトレードで放出したかと思いきや、今度はMLB屈指のクローザーでもあるホアキム・ソリアが、他球団からのトレードのオファーがあればトレードに応じる、と言うトレード容認発言と取れる発言をしたことで、再びロイヤルズからチームの主力の放出の危機に立たされることになりました。
グリンキーにしろソリアにしろ、再建中のチームにとっては「宝の持ち腐れ」である可能性は確かに高いとは思います。しかし、グリンキーは2012年まで契約が残っており、ソリアは来年で3年875万ドルの契約が切れますが、2012年から球団所有のオプションが3年間あります。しかも来季のソリアの年俸は400万ドル。オプション最終年の2014年の年俸は875万ドル。チームがソリアのオプションを行使することは確実ですので、実力の割には非常に安い年俸で雇えるメリットがあります。ロイヤルズがチームを本気で強化したいのなら、投の軸であるグリンキーとソリアを中心としてマイナーにいる若手を主体としたチームを作り、グリンキーの契約が切れる2012年に勝負をかける、と言うのが基本戦略になってくるはずです。もし私がGMならばそうします。その基本戦略から考えると、契約の問題から考えても、グリンキーとソリアを今シーズンのオフに放出する理由はどこにもありません。
ところが、グリンキーが一向に進まないチームの補強に業を煮やし、球団にトレード志願をした挙句に数日後に誰もが予想しなかったブリュワーズへのトレードが決定しました。しかも交換要員がアルシデス・エスコバル、ロレンゾ・ケイン、ジェレミー・ジェフレス、ジェイク・オドリッチとチームの有望株、とは言うものの、ロイヤルズと言うチームをどうしたいのか、方向性が全く見えない意味不明のもの。先日のブログで「グリンキーの放出が先にあって、有望株と言う名前に飛びついたトレード」と酷評した次第であります。
そんなチームの姿勢にソリアまで愛想を尽かしたのかもしれません。グリンキーのようにはっきりとトレードを志願した訳ではありませんが、ソリアがトレード拒否権を持っているニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックスへのトレードでも受け入れる、と言う発言をしたと言うことは、グリンキーと同様、ソリアもカンザスシティ・ロイヤルズと言うチームを見限ろうとしているのではないか、と思えます。
確かに、GMにデイトン・ムーアが就任して以来の補強はことごとく失敗しており、何とか失敗を取り返そうと別の補強をすればマイナーにいる若手を起用するチャンスが失われてまた中途半端な補強に走る・・・。今や負のスパイラルにはまってしまっているロイヤルズの補強戦略。今年もジェフ・フランコーアとメルキー・カブレラを獲得したのはいいけれど、2人とも選球眼0のフリースインガー。チーム力アップに直接つながらないどころか、更にケインが加わったことでグレゴル・ブランコ、ジャロッド・ダイソン、ミッチ・マイヤーらの出場機会を奪うことになってしまううえに、先発ローテーションの補強はデービッド・デヘイズスとの交換でビン・マッザーロを獲得したのみで他に動く気配すらなし。これでソリアまで放出、と言う事態になってしまったら、クローザーを誰に任せるつもりなのでしょうか?現在の戦力から考えるとブレイク・ウッドかロビンソン・テヘダになるのでしょうが、いずれにせよソリアの穴はすぐには埋まりません。更にソリアの交換要員次第では・・・。間違いなくロイヤルズはピッツバーグ・パイレーツがはまった負のスパイラルから10年は抜けられないように思います。その時にはムーアを始め、球団フロントには総退陣してもらい、ついでにオーナーのデービッド・グラスにも球団を手放してもらいましょう。