テキサス・レンジャーズは昨日、北海道日本ハムファイターズから海外FAとなった建山義紀投手と1年契約を結んだと発表しました。年俸110万ドルの1年契約とはいえ、今シーズンFAとなった日本人選手がメジャーとの契約がなかなかまとまらず、または日本への帰国を選ぶなど苦労している中、正直我々の誰もが予想もしなかったタイミングでのメジャー契約を勝ち取りました。
私もこのブログにおいて、建山はせいぜいマイナー契約、と予想していましたので、今回の報道には正直驚きましたが、契約した球団がレンジャーズと聞いて、妙に納得しました。ここ10年ほど伊良部秀輝、大塚晶則、福盛和男、コルビー・ルイスと日本人選手、あるいは日本と関わりのある選手を獲得しているレンジャーズなら、日本人選手を獲得する可能性は十分に考えられますし、レンジャーズの来シーズンのチーム事情を考えれば、建山を獲得しようとした理由も理解できるように思います。
今年ワールドシリーズに出場したレンジャーズですが、オフにFAとなったエースのクリフ・リーがチーム残留を望みながらも、ニューヨーク・ヤンキースが本気で獲得を狙っているために現地点では退団が濃厚であります。リーが抜けてもC・J・ウィルソン、ルイス、トミー・ハンター、デレック・ホランドと先発の駒はそれなりにいるものの、先発ローテーションの柱となる投手がいないため、来シーズンは今年新人王を獲得した豪腕、ネフタリ・フェリースの先発転向が決まっております。更にこれも期待の豪腕であるアレクシー・オガンドにも先発転向の噂があり、クローザーが決まっていない&リリーフ陣の弱体化が予想されるレンジャーズにおいて、リリーフ専門の建山の獲得は十分に納得ができる話です。しかし、サイドスローのリリーフ、と言う点で今年チームのリリーフ陣の一角を担ったダレン・オデイとかぶる、と言う点が気になるところですが、そこは福盛の獲得で無駄金を使ってしまった苦い教訓が生きているようで、建山の今回の契約は、メジャー40人枠こそ保証されていますが、開幕ロースターの25人枠は保証されている訳ではないスプリット契約と呼ばれるもの。しかもマイナーに落ちた日数分の減額が可能、と言う非常に珍しい形の契約となっていますので、1年間マイナー暮らしを続けようものなら年俸が半額以下になってしまうという非常に厳しいものであります。つまり、建山は満額の110万ドルを獲得するためには1年間メジャーで活躍しなくてはならないことになります。
それでも、来年のリリーフ陣の陣容がはっきりとしないレンジャーズにおいて、建山がベンチ入り12人の投手枠に食い込むことは決して不可能ではありません。先ほども触れたように投球フォームがオデイとかぶる、と言う問題はありますが、投球フォームはどうあれ、スプリングキャンプから結果を残せばいいだけの話。今年ニューヨーク・メッツとマイナー契約を結び、キャンプで結果を残して開幕ロースターにくい込み、10勝をあげた高橋尚成のように、建山の来シーズンの活躍を期待したいものです。