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「意外なところにあるユダヤ人の国」
参考文献は、吉田一郎さんで「国マニア」(ちくま文庫)
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意外なところにユダヤ人の国がある。ユダヤ人自治州。
極東、万里の長城の東のはずれあたり。
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なぜ、こんなところにユダヤ人の国があるのか?
建国は1934年。当時ユダヤ人はヨーロッパで迫害されていた。
ソ連は一定の力を持つユダヤ人を味方につけるため、国内の土地にユダヤ人の国を作った。
(当時、過激な行動の目立った満州国との国境で、緩衝帯としての役割も期待された)
ただ、環境が厳しく入植する旨味の少ない土地であったこと。ソ連の政府よりの干渉や迫害も多かったこと。などの理由より、入植は進まなかった。
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現在でも、ユダヤ人自治州は存続している。しかし、ほぼ名前だけの存在で、ユダヤ人の割合は、現地の人口の2%と少ない。