十八世 中村勘三郎十三回忌追善

猿若祭 二月大歌舞伎の夜の部を観てきました

 

昨年の12月に観劇をして、生の醍醐味にすっかり魅了されましたが、まだまだ良い席では見られないので、オペラグラスを購入して準備万端ですチョキ

 

土曜日の夜ということもあるのか?ほぼ満席でした

入り口を入ってすぐの所には、勘三郎さんの大きなお写真が飾られていました

 

猿若江戸の初櫓

(さるわか えどの はつやぐら)

京で評判の旅一座が、江戸幕府の許可を得て芝居小屋を開くというストーリーで、江戸歌舞伎の発祥を描いた舞踊劇

タイトルの猿若を演じるのは中村勘太郎さんで、11歳にしてタイトルロールですおねがい

開幕二日目ではありましたが、堂々たる踊りっぷりでした

日を追うごとに、ますます磨きがかかることでしょう

出雲阿国を演じるのは中村七之助さん

あ~ オペラグラス買っといて良かったドキドキ

しなやかな舞なんだけど、旅芸人のしっかりさももちろん表現されていて、美しさと相まってほれぼれします

 

そして気が付いたのが、猿若が舞っている時に、七之助さんは「叔父」として甥っ子の舞を見てしまうのじゃないだろうか?

阿国が舞っている時に、勘太郎さんは偉大なる叔父の舞を、後輩として見てしまうのじゃないだろうか?

私が見ていた限りでは、微塵もそんな雰囲気は感じられず、そこにいたのは猿若と阿国でした👏

プロの歌舞伎役者vsプロの歌舞伎役者

ちなみに勘太郎さんとはお誕生日が一緒ですバースデーケーキ

 

そしてもう一つ

黒子さんに支えられながら演じている方がいらっしゃいました

後から調べてみましたら、九代目 中村福助さんで、2013年11月に脳内出血で筋力が低下する事態となってしまい、しばらく休養とリハビリに取り組んでいらっしゃいましたが、5年弱の後の2018年9月に復帰されたそうです

今でも右腕や右足に麻痺が残っているようですが、女形の大名跡である中村歌右衛門の七代目を襲名するはずだったほどの方ですから、セリフもしっかりとこなされていました

そのお姿に、歌舞伎という世界の懐の深さを見た…と言ったら大げさでしょうか

 

義経千本桜 -すし屋-

(よしつね せんぼんざくら)

平 維盛(たいら の これもり)を奉公人として匿っている、すし屋の弥左衛門親子の人情物です

中村芝翫さんが息子の権太を演じられました

これはイヤホンガイドがあったら楽しめたのかな?

私はストーリーを全然知らないのと、演者さんの顔の区別がつかない初心者ゆえ、ついていけませんでした>残念

 

連獅子(れんじし)

親獅子を中村勘九郎さん、子獅子を次男の長三郎さん(9歳)が演じます

連獅子と言うと、勘三郎さん、勘九郎さん、七之助さんの親子3人での姿を、テレビや動画サイトなどで拝見していましたので、9歳の長三郎さんはどうなんだろう?と思っていました

もうね、私のような初心者が心配するまでもなく、舞台に立っていたのは堂々たる親獅子と、負けまいと必死について行く子獅子そのままでした

毛振りもお二人ともとても堂々として見事で、拍手が鳴り止みませんでした

「ブラボー!!」と立ち上がりたいほど、感動しましたおねがい

 

勘九郎さんと長男の勘太郎さんの連獅子は2021年に上演されていて、今回はお兄ちゃんから弟へのアドバイスもあったそうです

いつか親子3人での連獅子も観たいですラブ

 

余談ですが、今まで思ったことは無かったのですが、隈取をする前の化粧の長三郎さんのお顔を見た時に、お母さんの愛さんにそっくりだなぁと思いました

 

余談その2

猿若江戸の初櫓が終わった後、出演者による豆まきが行われました

三角のテトラパックに入った鬼打ち豆が、舞台から客席に投げ入れられました

コロナ禍で中止されていれ、4年ぶりの豆まきだそうです

まいた後には観客も一緒に手締めを行い、無病息災を願いました

いつか豆の届く席で観劇したいと思いますおねがい