〈注:個人的な体験です〉
(約15年前の話です)

重い強迫症状を隠しながらの身じたくに呆れるほど時間がかかり
娘は毎日のように大遅刻しつつ何とか高校を卒業しましたが
その年の5月に某A大学病院の精神科に入院しました。

最初の診断名は「トゥレット症候群」でリスパダール(リスペリドン)液が処方されました。

強迫行為を「運動チック」その頃かすかに舌打ちのような音を立てていたのを「音声チック」と解釈すれば、なのですが…
今にして思うに何だか不自然な診断です。

恐らく入院の前に3か月ほど通院した初診のクリニックでは
統合失調症の診断でジプレキサ(オランザピン)2.5mgが処方されていたので

統合失調症の標準治療で第一選択のリスペリドンを試すために
適応のある自閉スペクトラムを診断名にしたのでは?

リスパダール液を服用し始めた娘は
もともと低めな血圧が更に下がって動きが鈍くなり

一日中ベッドに腰掛けて首を左右に振り続け「トゥーッ、トゥーッ、トゥーッ…」と
リコーダーのタンギングのように発声し続けていました。

それが統合失調症の強迫性や常同行動であるにせよ、トゥレット症候群のチック症状であるにせよ
明らかに悪化しましたので…
0.5〜1.0〜1.5mgまで増量したところで中止となりました。

その月と翌月は生理が無かったので(入院という環境変化があったにせよ)
副作用の高プロラクチン血症が出ていた可能性は高いと思います。



〈kyupinブログで印象的な記事〉


(大声を出す、イライラしている他)

 


・D2レセプターへの結合は強くて持続的→大量処方の減量は困難
陰性症状や認知障害を改善しない 、EPS、高プロラクチン血症


・脳に脆弱性があると辛いことが多い
液剤の頓服は血中濃度の日内変動が大 →薬理特性から良くない



 
〈一般的な情報〉