義母と桜坂 | FLORAL JOURNAL(フローラルジャーナル)ができるまで

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プリザーブドフラワーショップ「フローラルジャーナル」のセカンド起業準備日記が少し方向転換することになりました

1年前、義母が旅立ちました。
今日は一周忌、そして納骨でした。


今だからできる打明け話になりますが
義母が旅立ったその日は、私にとって大事なおでかけの日でした。






義母の状況は旅立つ約2週間前からいつどうなってもおかしくなく
もしものことになったらLIVEは諦めようと心に決めていて
それをダンナさんにも打ち明けていました。

一方、義母は私がこの日にLIVEがあることを知っており
病床でおしゃべりしている時にいつも
「その日は私のことを気にしないで行ってらっしゃいね」と言ってくれていました。



そして…


病院からダンナさんの実家に戻るためのバスを待っている間
ダンナさんにはLIVEを諦めること
ただ、一緒に行く予定だった子にはチケットを渡さないといけないから
取り急ぎ会場まで行って戻ってくることを話しました。

けれど、予想しなかったことが起こります。

先に義母とともに戻っていた義父、義兄から話を聞くと
諸々の都合で義母のお見送りは4日後になるとのこと。

それでもLIVEは行かないつもりでいたのですが
義父が席を外したちょっとした時間にダンナさんが
「せっかくだから行っておいでよ」と言ってくれたんです。



義母に挨拶をし、自宅に戻り、身支度をしてLIVE会場へ。
楽しみにしていたLIVEなんだけど、どうも気持ちがフワフワしていて
心ここに在らずな状態が続いてました。
まぁ、仕方ないよね…と思っていたら、あの曲のイントロが!

桜坂!!


大好きな曲を聴けたことはもちろんのこと
義母が病室の窓の外を見ながら
「今年も桜を見られるとは思わなかったわ」と言っていたことを思い出して
ひとりで涙が止まりませんでした。

さらに続いて私が福山雅治を好きになるきっかけになった曲まで歌ってくれて
もうただただ泣きながら聴いていることしかできませんでした。



LIVE会場に到着する時からずっと感じていたのですが
この2曲を聴いて確信しました。

これは義母が行かせてくれたのだ


私が福山が大好きなことも、LIVEを楽しみにしていることも
でも何かあれば義母のことを最優先にするであろうことも
ぜんぶ分かっていていて、そして行けるようにしてくれたのだなと。



以来、特に桜坂をLIVE会場で聴くと義母を思い出し涙が止まりません。
この日から2度行ったけれど、2度とも。



きっとこれからもずっと
この季節になり、満開の桜を見ると少し胸が痛むように
この曲をLIVEで聴くと義母を思い出すことでしょう。