6:00 服薬・点滴・水分補給


夫の手術のため、私は一人病院へ向かいました。

8:00 遮光管理中の薄暗い病室で夫と会えました。

頭が少しぼんやりしている、夜中一度トイレに起きたが眠れた、とのこと。


夫に色々な思いがあったと想像しますが、覚醒下手術を何とか成し遂げようという気合いが伝わってきました。


手術の準備は看護師さんがしてくださり、私はHCUへ病室が変わるため荷物の準備をしました。


夫の手術室への移動手段は、歩きかストレッチャーと思っていたら車椅子でした。遮光の黒い布で頭から足まで覆われた後は、顔を見ることも手を握ることもできず、布越しに声をかけるしかありませんでした…。肩を触ったかもしれません。光景は目に焼きついていますが、何と声をかけたかも思い出せないのです…。


出発前、夫に自分の姿を写真に撮ってもらえないかと頼まれました。突然で戸惑い「出発の時間だから、ごめんね。」と断ってしまいました。撮ってあげていたらと後悔があります。でもあの夫の姿は今の私でも撮ることができないかもしれません。


この日の夜、再び夫と会えた時のことは、結構鮮明に覚えています。病室内のベッド・モニタ・荷物の配置、空気感、機械の音、私からの言葉も、夫の反応も。夫の姿は、忘れてはいけないし、決して忘れることはできないでしょう…。


8:25 手術室へ(私は病室で見送り)

頑張り屋の夫は、手術を必ず乗り切ってくれると信じていました。