今日は『吸血鬼すぐ死ぬ』の連載10周年!
ということで、嘘予告の世界を題材にしたオリジナル曲を投稿します!
アニメ派の方はびっくりするかもしれませんが、吸血鬼すぐ死ぬのコミックスには毎巻、本編の物語をシリアスに変えた『嘘予告』という一枚絵がついており、一部のファンの間では「本編はコメディタッチに変換されているだけで、本当はこっちのストーリーが正史なのでは?」と言われていたりします。
VIDEO
【今回の動画を作成する上で参考にした情報ソース(一例)】
・コミックス12巻の嘘予告……ロナルドのリブート
・コミックス21巻の嘘予告……竜大公の姿
・コミックス22巻アカウントジャック3日目……ブブー君は死んでしまった!リトライ?
・2022年ホワイトデーアカウントジャック……ヒナイチからドラルク、半田からロナルドへの台詞、嘘予告世界のメビヤツの設定
・盆ノ木至らぬ作画動画2……嘘予告世界のメビヤツの姿
・note【mob】……《分岐》
実は2年ぐらい前に「ヴァンパイアの故郷の言葉(ルーマニア語)を使って、嘘予告の世界を表現した曲を作りたい! 」と思っていたのですが、当たり前ですがルーマニア語が全くわからず、せっかく思いついたアイディアを断念せざるを得ませんでした
しかしこの1年でChatGPTとSynthesizerVという強力な仲間ができました!
まずChatGPT に嘘予告世界の世界観についてざっくり説明した後、「このパートは音の数がいくつあって、歌っているのはこんな人物で、こんな感情を歌いあげてほしい」という希望を伝えながらAIと一緒に歌詞を作っていきました。
また、SynthesizerV はルーマニア語に対応していなかったのですが、どうにか歌わせるにはどうしたらいいでしょうか……と相談したところ、一番発音が似ているスペイン語にするのはどうかというアドバイスをもらいました。
他にも例えば「î」という記号は発音としては「u」に近いから、そのように入力してみてはどうか……ということまで提案してもらえて、完全な再現とまではいきませんでしたが、お陰様でそこそこルーマニア語っぽい発音をさせることができたのではないかと思います!
AIの力があったからこそ、自分の頭の中に思い浮かんだアイディアを形にすることができました。
短い時間でしたが、本当にわくわくして楽しい時間でした!
【楽曲・オケについて】
ストーリー展開を意識した工夫を盛り込んでいます。
1.ドラルクがロナルドに自らの心臓を与えるシーン
ノースディンの使う氷魔法の音の後に、吹雪と心臓の鼓動のSE が入っています。
凍えるような吹雪の中、ドラルクがこれから切り離す自身の心臓の音を聴いているようなイメージで作りました。
2.メビヤツのモールス信号
ここでは動画の画面上部に、「ビー」という音と同じ間隔でモールス信号 が打ち込んであります。
変換するとメビヤツから心臓を失ったロナルドへのメッセージが見られます
3.ドラルクとノースディンの掛け合い
ドラルクにはラップ歌唱機能を使って享楽的な吸血鬼らしさ、自由気ままな気質 を表現しました。
またノースディンは歌っているパートのキーがどんどん高くなることで、焦りや動揺 を表しました。
いっぽうドラウスは音の振れ幅が大きいパートに設計し、迷いや苦悩 を表現してみました。
4.ロナルドのソロ
暗闇の中に天啓が降りてくるようなイメージで音作りをしました。
心臓のないロナルド君の、何かが欠けている感じというか、人ならざる者になってしまった感じを5拍子で表現 しました。
5.ドラルクとロナルドの声が重なり合うサビ
最初はドラルクのハモりの方が高くて目立つようになっていますが、後半になるとロナルドが主旋律になって最後は一人になってしまう感じを表現しました。(鬼畜)
6.御真祖様&ヘルシングのシルエット
ここからオケの中のタンバリン の音がかなり強めに出るようになっています(嘘予告世界でもヘルシングはタンバリンで御真祖様を呼び寄せたのかなぁ……などと思いつつ)。 あと歌詞の中にある「たとえこの身を焼かれても」という一節は、ファンの間で囁かれている嘘予告世界のヘルシングの死因をイメージしました。
7.ファミコンっぽいエンドロール
エレクトーンで実際に弾いています。最後はヴァミマの入店音っぽい響き にしてみました。
【歌声について】
今回おじさんの出番が多かったので「男性のSynthesizerV音源をいっぱい使ったの?」と思われる方も多いかもしれませんが、全然そんなことありません おじさんは一人だけで、あとはうら若き美少女たちの声をgenderをいじることでおっさんにしています←
蓋を開けてみると結構、吸血鬼&ダンピールはgender高め、人間サイドはgender低めで設定していたので、これもまた両種族の寿命差を表している感じになってエモかったですね……
各音源についてですが、まずは百鬼繚乱でもメインパートを担当してくれたSynthVのEri ちゃん、今回もものすごかったです。
なんとgenderを変更することで、ドラルクさんにもヒナイチ君にもなってくれました!
同じ原理でFeng Yi さんはミラさんでありウスパパでもあります。この二人は親の愛情たっぷりの優しい声にしたいなと思いました。
あとMai ちゃんもgenderを下げたらすごく色気があって良かったです。こちらは紳士的なディッケーナさんとYおじ、御真祖様の最後の独白に使わせていただきました。たった一人で孤独に凍えているような感じがよく出せたんじゃないかと思います!
Liam は何も手を加えずともすごくロナルド君だったので楽でしたね……w
アニメではヒヨシ役の小野大輔さんが、ロナルドの兄弟として古川慎さんに声を似せていることで話題を呼んでいましたが、こちらでもヒヨシさんはロナルド君と同じLiamを使いました。が、お兄ちゃんなので若干ロナルド君よりトーンが落ち着いているところがミソです!
【吸血鬼コーラス隊について】
竜の一族や吸血鬼たちが声を揃えて合唱するシーンが何度か登場しますが、ここにCRINA さんというUTAU音源を使いました。
発案・調声してくれたのはフリーサイズのとまとちゃん(※吸血鬼すぐ死ぬはアニメのみ視聴済み)です!
なんとこちらのUTAU音源さん、ルーマニア出身者の方が中の人をされている ということで……!本格的な発音で楽曲に厚みを加えてくれました!本当にありがとうございます!
~LINEでのやり取りの一部~
とまとちゃん「知らない名前の吸血鬼さんがたくさんいたので、『これは色んな考えを持ったかっこいい吸血鬼のお話に違いない』と思って検索してみたけど残念なシーンしか出てこないや 」
汐日「ごめん……これは嘘予告っていう世界の話で、その世界ではちゃんとシリアスな戦いが繰り広げられていて、あの、あの 」
とまとちゃん「そうなんだ……ごめんね(?)あと歌詞と演出のお陰か、このメンツの中でドラルク氏が一番強そうに見えたよ」
汐日「スッ(新横浜最弱トーナメントの画像)」
とまとちゃん「一体これはどういうシーンなんだ…… 」
汐日「ちなみに私はドラウスパパがスナバに行く話が好きです(おゆにホイップクリーム入れてくださいの画像)」
とまとちゃん「かわいいwwどうして頼んでしまったんだろう 」
汐日「これからドラウスさんの『どこで誤った?』の歌詞が出てきたらこの顔を思い出してあげて 」
とまとちゃん「もうそれしか思い浮かばなくなっちゃったよ…… 」
【動画について】
百鬼繚乱で使ったバニシングポイント に加え、今回から新たにイージング &カメラ効果(手振れ )という新しい技術を使えるようになったので、緩急の付いた強そうな動画になっているのではないかと思います!
あとはグッズで展開されたタロットカード風イラスト を意識して、人物一人一人をタロット風の額縁に入れてみました。
さりげに吸血鬼と人間で額縁のデザインが変わっています。(吸血鬼は月と棺桶と蜘蛛の巣、人間は星と光輪)
リッチな背景素材となじませようと思って額縁をネオン加工してみたのですが、並べたらエレクトリカルパレードみたいになってしまって一人で笑ってました
盆ノ木至先生がラジオで「シンヨコのことを思い浮かべる時はモノクロの世界で思い描いている」と仰っていたので、イラストはモノクロにハッチング ブラシを使ってシンプルに仕上げました。
ただ(予想通りではあったのですが)、ドラルクさんがかつて一度も描いたことがない種類の顔すぎて本当にありえんほど難しかったです……
公式絵を並べて必死に似せようと努力はしたのですが、何だか幼い感じになってしまった……あまり直視せず薄目で見て頂けるとありがたいです
以前DIES IN NO TIMEの弾いてみた動画をアップしたときにも書いてましたが、
当時私は人生で一番大きな大病を患っていて、けれどこの作品に出会ったことでこうして元気に復活することができました
27日から10周年記念イベントも始まりますので、この大切な節目を何かしらの形で盛り上げることができておりましたら幸いです!
最後までご覧いただきありがとうございました!これからも盆ノ木至先生とシンヨコの住民たちに幸あれ!