左官屋さんからの提案! | フロアエージェント 又吉雄二のブログ

左官屋さんからの提案!

日本左官連盟(以下:日左連)から床コンクリート補修工事に関する問題及び提案事項が発表されました。

その内容は現在、左官、土間工事業者が最も悩みを抱える床コンクリートの補修費用を払ってもらえていない現状が業界全体で問題となっています。

その内容は下記の通りです。

『床コンクリート直押え工事に伴う補修の件』
(第72回日左連定期総会に東海ブロック会より提案)

昨今の経済情勢の悪化の中、左官工事業に従事する私共は必死に耐え努力しておりますが、あまりに急激な変化の為、対応がうまく出来ず苦慮しているのが現状です。

このような状況下左官業界として、一番困っていることが標題の「床コンクリート直押え工事に伴う補修の件」です。通常は、設計図書にも明記が無く、したがって積算数量にもありません。机上では可能ですが、現実問題として補修しなくて済むことはありません。

工場、倉庫等鉄骨工事現場で、その後コンクリ打ち等が無い現場はごくまれにありますが、大方の現場では、補修工事が発生いたします。

それは、支保工を立てる時、釘止めをしたり、床面との取り合いにコンクリートカス(付着物)が発生したり、ヘコミが出来たり、サポートが弛んだりで、当初の目論見どおりのレベルがとれていなかったり、コンクリート打ちの最中に雨に叩かれたり、凍ったり不測の事態がどうしても発生してしまいます。或いは沓摺を取り付けたり、見切り棒を入れたり、ノンスリップタイルを取り付けたり等で補修が出ます。

このような訳で、必ず補修に手が掛るのですが、必要な補修費用が予算計上されて無いのです。
それで仕事はやって貰った事は承知しているが、お金を出すところが無いと言われる事が多々有り、非常に困っており死活問題なのです。

工事取極め時にも相当無理を強いられており、順調に施工出来たとしても、企業経営上余裕が全く無い状況で、尚且つ追加工事代金が貰えないとなると、経営が成り立ちません。倒産廃業がちらつきます。そこで東海ブロック会として提案いたします。

諸般の理由で補修工事をする場合でも、状況によって違いますが、補修費用が必要です。それならば施工計画時に、当初から床一発仕上げは避け、床コンクリ平滑均し(金鏝)とし、その上に、セルフレベルリング材施工とか、モルタル塗り(勾配の必要な場所)、5mm~10mm程度の樹脂モルタル仕上げ等の施工をご提案いたします。

金額的にも安くできるのではないでしょうか。(状態により)
左官工も新規入職者が激減しており、高齢者の比率が高くなっています。我々業界も施工等の研究、努力は勿論しますが、根本的な発送転換が必要です。安心、安全でしっかりした構築物を作り、社会貢献をしたいのです。

どうか左官業界の切実な訴えと受け止め、ご賢察、ご考察の程お願い申し上げます。



とあります。
下記へ続くダウン



私の考え!

私たちの会社でも特にマンション新築工事現場などで、やはり補修費がもらえず
左官屋さんとの折半となるケースもありました。

私も過去の失敗例から考えると、上記にある通り、根本から変えなければいけないのではないかと考えております。

当たり前ですが、予算が厳しいのは工事を行う前からわかっていることなので、予算のかからない施工法をもっと深く考えなければいけないと思います。

よく失敗する例で多いのが躯体床コンクリート工事を行う際に、床コンクリートに関する検討会などの打ち合わせを行わず、ぶっつけ本番で工事を行い、打設中におさまりが効かない部分や、型枠のズレやゆがみなどで合わない部分があると、「仕上げのとき何とかするから目検討で合わせていいよ・・・」や「後でハツって補修するから・・」や「だいたいで勾配をつけて・・」などとあいまいな指示が多く目立つように感じます。(実際にあった例)

職人からしますと、何も根拠のない基準から目検討で合わせたり、だいたいで合わせたりするというのとても不安が残ります。そしていざ仕上げのときになると、おさまりがきかず、はつりや余分な補修などが多く出てきて、その費用はいただくことができない状態になりかねません。

左官屋さんも床コンクリート工事専門ではないので、提案しづらい部分も多いと思います。しかしマンション床コンクリート施工の場合、部位が多く、複雑なため、㎡と金額が合わず常用工事になります。ただでさえ予算をオーバーしているのに、そこから補修費を削られればたまったものではありません。

床コンクリートは建物の用途によって床づくりも変わり、また、施工法も変わります。そして提案事項も変わります。

例えば鉄骨現場でデッキコンを打つ場合であればデッキが下がるのを想定し、仕上げの際、レベラーや塗床(現場により様々ですが)などの塗り厚を最大限に留めるには、どういう工程で均しから仕上げまで行わなければいけないか?などをきちんと計画し、よく打ち合わせなければ工事費用の削減はうまくいかないと思います。

なぜかといいますと・・コンクリートは生きているからです。単位水量やセメント、骨材、などの材料、締め固め、打設スピード、打設状況、気温、凍結、適切な人員、といろいろと現場により条件が異なり、それにともないコンクリートも変化します。

上記の問題から少し脱線しましたが、弊社でも数多くの床工事を経験し、また、失敗もしてきました。上記のような問題がおきないよう、自分たちで経験した失敗例から学び、現場へ提案していきたいと思いました。