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フロリダ(タンパベイエリア)より

アメリカフロリダ州タンパベイエリアでの生活記です。

先日、近所に住む友人夫妻のベビーシャワーに招かれて参加してきました。今回はインド式(ヒンズー教)ということで興味津々。普通のアメリカ式のベビーシャワーは奥さんの同僚の主催で数週間前に済んでおり、「今回は本当に内輪だけでの小さい集まりだから、手ぶらで来て」と言われて本当に手ぶらで行った私達でした。


出産予定日を2週間後に控え、インドから手伝いに来られている奥さんのご両親も交えて、ちょっとしたセレモニーが行われました。家族や友人がもうすぐ生まれる赤ちゃんを祝福し、安産を祈願する、という意味合いがあるそうです。


参加者はまず妊婦さんの額と両頬に赤と黄色のスパイス(一つはターメリックだったと思う)を小さく塗り、その後妊婦さんの左右の手首に2本ずつ金属製のバングルをはめ(赤、青、黄、紫などあり、色によって祈願の意味が違うそうです)、最後に金箔で飾られた黄色の米粒を妊婦さんの頭に振りかける、というものでした。


儀式を始めるにあたって、サリーに身を包んだ友人は椅子に座り、手に何かのローションを塗り始めました。私を含めた、インド人以外の参加者は興味津々。何か特別なインドのローションなんだろう、と。でも儀式用にしては大きくて飾り気のないボトルだなあ、と思っていたら


Vaseline


と書かれたラベルが。サイズからしてもインドからの輸入物じゃなく、普通にアメリカで売ってるお徳用サイズみたいだよ?


とうとう参加者の一人が「そのローションには何の意味があるの?」と聞いた所、


「バングルの滑りをよくするために塗っているだけよ、特別な意味はないわ汗」との回答。


この日にゲストにはめてもらったバングルは出産時(予定日は2週間後)までずっと身に付けているそうです。腕を動かすとシャラシャラと音がするのですが、赤ちゃんがその音を聞いて、それぞれのバングルに込められた祈りが届くのだとか。


いやー、なかなかロマンチックですねえ。儀式の様子は写真やビデオに納められているので、将来赤ちゃんが大きくなってそれを見たら、自分が生まれる前から周りの人々から愛されていた様子がよく判るし。反抗期に入って、「お父さんお母さんなんて大嫌い!」、なんて言い出した頃に見せたら効きそうだなあ。


参加した側としても(選んだバングルの色によって赤ちゃんの性格も変わってくるなんて言われたし)、赤ちゃんを迎える共同体の一部としての責任感みたいなものも感じさせられて、なかなか良いセレモニーでした。


キリスト教だとゴッドペアレンツを指定することによりその辺りの責任は二人に限定されるから、その他の親類や友人は比較的お気楽でいられますけれどね。ちなみにうちの夫は姪っ子二人のゴッドファーザーなんですが、本人曰く宗教的・道徳的ガイダンスを与えるなんてたいそうな役割は全然果たしていませんねあせるあくまでも両親二人も事故で・・・みたいな突然のケースに備えて保証人になっているようなものだとか。敬虔なクリスチャンの家庭ではもっと真面目にやっているんでしょうが。まあ、一人は無事18歳になってくれたので、もうお役御免ですね。

最後に更新してからあっという間に2週間以上経ってしまいました。ホリデー気分の抜けないままうかうかしていたらあっという間に1月は通り過ぎていってしまったようです。


週末も、車を修理に出したり、タックスリターンの入力を始めたり、金融機関の手続きなどをしているうちにあっという間に過ぎていったような・・・タックスリターンは早いところ終わらせたいんですが、夫のW-2は新しいペイロールの会社(最近変更されたらしい)から1月末ギリギリに発送されたらしいので到着は来週の見込み、日本の某外資系銀行のINT-1099は例年1月末ギリギリに、しかもオーストラリアやシンガポールから普通の航空便で発送されるので、下手したら2月下旬まで届かないんですよね。INT-1099の発行義務の発生する年間10ドルを僅かに超える位の利息しかついてないし、面倒なので、前回日本に帰国した時に口座を閉鎖しようと思っていたのですが、うっかり外貨定期預金の一つを自動継続にしていたので解約できず爆弾


車は、去年くらいから運転者用のパワーウインドウスイッチ(前後4枚の窓のスイッチが集まっている)のうち、特に助手席側の窓をコントロールするスイッチの接触が悪くなっていて、一人で高速走行中などは閉められなくなる恐れがあるので助手席の窓は開けないようにしていました。助手席のドアにあるスイッチでは問題なく開閉できるし、オイル交換の時にガレージで尋ねたら、手間隙(=修理費用)がかかるし特に今直す必要もないんじゃない、なんて言われたりして。


ところが年末あたりから、どうも運転席の窓のスイッチの接触も怪しくなってきて。スイッチを押し続けて2秒くらいしないとモーターが動き始めないんですよね。運転席の窓を開閉できるのは運転席側にあるこのスイッチだけ。それでも一度動き出すときちんと開閉を終了できていたのでそのままにしていたんですが、冬季休暇明けに、重要な仕事のために出勤した時に事件が発生!


私が職場で利用している駐車場はカードキーを使って入口ゲートを開くようになっていて、そのためには運転席の窓を開ける必要があります。普段はゲートを通過してから駐車するまでの間に窓を閉めるのですが、その日は駐車スペースに到着するまでずっとスイッチを押しているのに、全開の窓はそのまま。うんともすんとも言わないんです汗


そこは普通の屋外の駐車場で、警備員が常駐というわけでもないし、怪しい人達もたまにうろうろしてるし、窓全開の状態でこのまま1日中駐車するなんてできないショック!アポをドタキャンして家に戻るしかないのか?と暗~い気持ちになりつつ、必死にスイッチを押したり引いたりしていたら


「ウィ~ン」


とモーターが動き始めてくれました。途中で何度か止まってしまったものの、何度かのトライでやっと窓を完全に閉めることが出来ました。


その後良く考えたら、有料道路の料金所や有料駐車場の入り口など、せめて運転席側の窓はすぐに開けられないと困るシチュエーションは良くあるし、パトカーに止められた時も、確か窓を開けて両手はハンドルの上に、ってのがデフォだったはず。


相手が銃を持っているとか、そういう最悪のケースを想定している警察官と、窓越しに


「窓を開けろ」


「開かないんです」


なんて問答は避けたいし、アタフタしてドアを開けようとしたら逆に逃走しようとしていると思われて実力行使、なんてことにもなりかねないですしね。


ということでその日の夕方にガレージに持っていって見積もりを貰い、部品を注文してもらって週末に直してもらいました。幸いモーターには問題なく、スイッチクラスター全体の交換。助手席側の窓のコントロールも問題なくできるようになったので良かったとしましょう。


しかしそこで明らかになったもう一つの落とし穴・・・見積りを貰うにあたり、いつもはドアをロックせずにガレージの駐車場に車を停めるのですが、この日は仕事帰りでトランクに(金目のものではないけれど)紛失しては困る荷物があったので念のためにドアをロックしておきました。暫くして修理工の人が待合室に来て、


「この鍵じゃドアが開かないよ」


え?この車は鍵一本しかないんですけど?アメ車だとドアキーとトランクキーとイグニッションキーと3本くらいあったりもするけどね。


とりあえずリモートキーで開錠しましたが、見積もりが終わってから自分で試してみてもやっぱり鍵では開かない。しかも運転席と助手席側の両方。オリジナルの鍵ではなく合鍵だったので、そのせいかと思いましたが、エンジンスタートはできるのだからオリジナルとの誤差は許容範囲のはず。


ってことは、出先でリモートの電池が切れたり、壊れたりしたら、イグニッションキーを持っているにも関わらずロックアウトされてたってことですか叫び


鍵の紛失に備えてスペアキーはなるべく持ち歩くことにしてるけど、ドアのキーシリンダーが固まってるんじゃどうしようもないガーン


家に帰ってオリジナルのキーで試してもやはり開施錠はできず。しかし、合鍵の時とは違ってシリンダーが少し左右に回る!暫くカチャカチャしたら段々動く幅が大きくなり、ホームセンターで買ってきたグラファイトパウダーを吹き入れてみたりしたら最終的には運転席側・助手席側ともにオリジナルの鍵でも合鍵でも開錠・施錠できるようになりましたクラッカー


よく考えてみたら、普段はリモートばっかり使ってドアのキーシリンダーは全然使ってないし、しかもフロリダに来る前は毎冬道路に大量の塩が撒かれる寒冷地で乗っていた車なので、塩や錆でシリンダーが固まっていても全然おかしくはないわけで。


パワーウィンドウとかリモートキーとか、便利だけど意外な落とし穴もあるんだなあ、と思いました。

先日、映画"the King's Speech"を観て来ました。邦題は「英国王のスピーチ」となっているようですね。


CMではアカデミー賞有力候補とか言ってたし、実際有力紙での映画批評では軒並み非常に好意的な評価を得ているらしいのに、最寄りの20スクリーンある大きな映画館をはじめとして、タンパやその近郊に数あるチェーン系マルチプレックスでは全く上映なし目


このあたりで毎日複数回上映していたのはタンパのダウンタウンのタンパシアターだけで、あとはピネラス側のセントピーターズバーグのベイウォークで夜に一回だけ、とか。(今調べたら、ピネラス郡内ではあと2箇所で公開が始まり、ベイウォークでの上映回数も増えたようですが。)


今、他にそれほど大きな話題作はないはずなのに、ヒルズボロ郡内では1箇所でしか公開されていないよ、と夫に言ったら、


サラソタで調べてみたら?


との声。そうしたら、車で15分くらいの距離の劇場2箇所でみっちり公開されている様子.。


いくら国際的に高評価を受けていても、こういう映画(忠実に再現された外国の歴史モノ)はヒルズボロでは需要が少ないからビジネスにならず、逆にサラソタ界隈では高い需要が見込まれるってことっすか~。何かあからさまで笑っちゃった・・・


で、週末の一日、昼間の上映に合わせて夫とタンパシアターに行って来ました。上映開始15分位前に着いたのですが、ボックスオフィスの前には既に長蛇の列が出来ていて、「もしかして満席になっちゃう?」なんて心配しましたが、無事希望の回に入場できました。


一階席は既にかなり埋まっている様子で、しかも昼間の上映ということからかご年配の方が多かったです。そのせいか1階席では目当ての席を見つけても着席まで時間がかかっている様子。私達は特にスクリーンの近くで見たいという希望もなかったので2階席に。(アメリカの基準では)歴史的建造物であるタンパシアター、2階席に上がるには階段が必須で、そのためか私達が着席した時点では年配の方はあまりおられませんでした。


しかしライブのオルガン演奏が終わりにかかった頃から2階席に入ってくる人の数が増え、その中にはかなり足取りの危なっかしい人々も。スクリーンがどの席からも良く見えるように2階席の傾斜はかなりきつくなっているのですが、通路の階段で高所恐怖のためにしばらく固まっちゃった中年女性(多分50歳代、ここフロリダではまだまだ若手?)も。周りにいる私達も、手助けしようと思っても相手は大人。子供のように抱きかかえて移動させることもできないし(しかもかなり体格が良く、膝の具合も悪い様子)、無理な介助で本人がバランスを崩したら介助者も一緒に階段を転げ落ちることになりそう。


その女性は、同行者達の励ましもあり3分くらいでなんとか着席できましたが、問題はオルガン演奏が終わり、予告編の上映が始まってから2階席に入ってきた年配の方々。身障者アクセスの整っている1階席はほぼ埋まったのでしょう。


照明が落とされた場内では彼らの視力はかなり悪いようで(でも彼らの多くは夜間の運転もしてるんだよね)、ある年配の男性は、私達の前に座っていた若い男性の膝の上に着席しようとし(一瞬物凄く不適切なものを見たような気がした)、またある老夫婦は段差がよく見えないらしく、二人とも四つん這いで階段を登って行かれました。周りが助けようと思っても狭く(大人一人分の幅しかない)、段差の大きい階段なので、結局のところはそうやってゆっくりと自力で上がって行ってもらうのが一番安全なんだろうし。でも長らく社会に貢献してきたであろうシニアとしての尊厳も何もあったもんじゃないなあって感じで、ちょっと悲しいものが。


この日の教訓:タンパシアターに年配者や足腰の弱い人と同行する場合は、時間に十分余裕を持って到着し、何が何でも1階席を確保すること!


映画自体はとても楽しめました。音響がちょっと普通の映画館とは違って、私には最初台詞が聞き取りにくかったのですが、そのうち慣れました。かなりシリアスな題材ではあるものの、笑えるシーンもかなりあり、メリハリのある進行で2時間はあっという間でした。


偶然、その翌日にテレビでこの映画のbehind the sceneの番組を見たのですが、時代考証はかなり粘密に行われたら様子。その過程において運良くライオネル(ジョージ6世のスピーチセラピスト)の孫と連絡が取れ、その上何とジョージ6世のセラピーを行っていた当時のライオネルの手記(この上ないお宝ですね)がそのまま見付かったそうで。映画に出てくるセラピールームや両者の初対面時の会話などはその手記に基いて再現したそうです。


ところがですね、この映画を見た日の夜、夫が貰ったクリスマスプレゼントの一つ、The TudorsのDVDのボックスセット(何と15枚セット)の最初の1枚を見始めたのですが、何故か妙~な違和感。コスチュームやセットはかなりお金をかけてあるし、俳優・女優さんたちも一流なのに何で、と思っていたら、どうやら問題は脚本というか、台詞のようで。


ノンネイティブの私でさえ、16世紀のイギリス人がこんな言い方をする訳がない!と思わせる台詞が続出。(シットコムの)フレンズを3エピソードくらい続けて観た後だったらこんな違和感は感じなかったんだろうけれど、歴史考証をしっかりしたイギリス映画の後じゃね。


どうやら、このシリーズはアメリカのShowtimeという大手のケーブルチャンネル会社が発注し、カナダとアイルランドの制作会社の共同で作られた、歴史ドラマではなく、歴史をヒントにしたソープオペラなんだそうで。あくまでもアメリカの一般的視聴者に娯楽を提供することを第一として作られたらしく、実際そういう意味では大ヒットしたので、私がどうこう文句を言う筋でもないんですが。


このあたりは日本の歴史ものドラマなどでも問題になるらしいですけれどね。源氏物語などで本当に時代に忠実に話し言葉を再現すると大多数の視聴者にはちんぷんかんぷんだろうし、でも登場人物が現代語で話していたらそれもまたおかしいだろうし。そのあたりは脚本家のセンスにもよるんでしょうね。