先日、近所に住む友人夫妻のベビーシャワーに招かれて参加してきました。今回はインド式(ヒンズー教)ということで興味津々。普通のアメリカ式のベビーシャワーは奥さんの同僚の主催で数週間前に済んでおり、「今回は本当に内輪だけでの小さい集まりだから、手ぶらで来て」と言われて本当に手ぶらで行った私達でした。
出産予定日を2週間後に控え、インドから手伝いに来られている奥さんのご両親も交えて、ちょっとしたセレモニーが行われました。家族や友人がもうすぐ生まれる赤ちゃんを祝福し、安産を祈願する、という意味合いがあるそうです。
参加者はまず妊婦さんの額と両頬に赤と黄色のスパイス(一つはターメリックだったと思う)を小さく塗り、その後妊婦さんの左右の手首に2本ずつ金属製のバングルをはめ(赤、青、黄、紫などあり、色によって祈願の意味が違うそうです)、最後に金箔で飾られた黄色の米粒を妊婦さんの頭に振りかける、というものでした。
儀式を始めるにあたって、サリーに身を包んだ友人は椅子に座り、手に何かのローションを塗り始めました。私を含めた、インド人以外の参加者は興味津々。何か特別なインドのローションなんだろう、と。でも儀式用にしては大きくて飾り気のないボトルだなあ、と思っていたら
Vaseline
と書かれたラベルが。サイズからしてもインドからの輸入物じゃなく、普通にアメリカで売ってるお徳用サイズみたいだよ?
とうとう参加者の一人が「そのローションには何の意味があるの?」と聞いた所、
「バングルの滑りをよくするために塗っているだけよ、特別な意味はないわ
」との回答。
この日にゲストにはめてもらったバングルは出産時(予定日は2週間後)までずっと身に付けているそうです。腕を動かすとシャラシャラと音がするのですが、赤ちゃんがその音を聞いて、それぞれのバングルに込められた祈りが届くのだとか。
いやー、なかなかロマンチックですねえ。儀式の様子は写真やビデオに納められているので、将来赤ちゃんが大きくなってそれを見たら、自分が生まれる前から周りの人々から愛されていた様子がよく判るし。反抗期に入って、「お父さんお母さんなんて大嫌い!」、なんて言い出した頃に見せたら効きそうだなあ。
参加した側としても(選んだバングルの色によって赤ちゃんの性格も変わってくるなんて言われたし)、赤ちゃんを迎える共同体の一部としての責任感みたいなものも感じさせられて、なかなか良いセレモニーでした。
キリスト教だとゴッドペアレンツを指定することによりその辺りの責任は二人に限定されるから、その他の親類や友人は比較的お気楽でいられますけれどね。ちなみにうちの夫は姪っ子二人のゴッドファーザーなんですが、本人曰く宗教的・道徳的ガイダンスを与えるなんてたいそうな役割は全然果たしていませんね
あくまでも両親二人も事故で・・・みたいな突然のケースに備えて保証人になっているようなものだとか。敬虔なクリスチャンの家庭ではもっと真面目にやっているんでしょうが。まあ、一人は無事18歳になってくれたので、もうお役御免ですね。