“ なんちゃって “ にもほどがある『CASINO』JLモデル ★Reprise★ 『その19』 | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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【 最終回 】


『その18』から つづく。)



当連載記事、最終回です。
遡ってみたら開始からもう丸 1年以上経っておりました。


改造の全行程が終了いたしましたので、総括的なヤツを。

それに先立って、自分で一通り読み返してみました。
記事のリストは ↓ こちら。
https://ameblo.jp/floating-jam/theme-10112381098.html
あぁ、長い・・・。
しかも終盤に近付くに従って冗長さの度合いが増している気が・・・。



改めて。
当初設定した改造メニューは ↓ こちら。

◆ 課題1 (『なんちゃって JLカジノ 2』新規製作)
 ● 1-1:ピックガードを外す。
 ● 1-2:塗装をマット仕上げに。
 ● 1-3:ペグをグローバータイプ(ゴールド)に換装。
 ● 1-4:コントロール類を移殖。
 ● 1-5:GK-3ピックアップを移殖。


◆ 課題2 (『なんちゃって JLカジノ 1』オリジナル復元)
 ● 2-1:ピックガードを再取り付け。
 ● 2-2:ペグをクルーソンタイプに戻す。
 ● 2-3:コントロール類を戻す。
 ● 2-4:GK-3ピックアップを外す。



画像を交えて、一通りざっと振り返ります。


まずは、
◆ 課題1 (『なんちゃって JLカジノ 2』新規製作)

『Before』状態。
新品の『EPIPHONE CASINO Coupe』購入時。




 ● 1-1:ピックガードを外す。


外した後の「フロント側のビス&ブッシュ」がキモでした。

 ● 1-2:塗装をマット仕上げに。


作業ボリューム的にはここが最大の難関・・・ってゆーか、一番面倒臭い工程。
単なる “ つや消し “ ではなく、木肌っぽいヘアラインがキモ(・・・のつもり)。

 ● 1-3:ペグをグローバータイプ(ゴールド)に換装。
これを・・・

 ↓
これに。

強引なブッシュ取り外しでポスト穴周辺の塗膜が剥がれて、結果的に “ ホンモノ “ のイメージに近付くことに。

 ● 1-4:コントロール類を移殖。

恐らく一番楽しかったところ。

 ● 1-5:GK-3ピックアップを移殖。



その他 追加項目として、

 ● 1-6:テールピースを長いタイプに交換。


 ● 1-7:ダミーのアウトプットジャック追加。


 ● 1-8:サドルを樹脂製に交換。
 ● 1-9:サムナットを片側 2枚使いに。

ブリッジは GK-3 の都合で前後逆に取り付け。



『なんちゃって JLカジノ 2』完成。






次はこちら。
◆ 課題2 (『なんちゃって JLカジノ 1』オリジナル復元)

こちらも『Before』状態から。
過去連載記事(全 3回)で私なりの “ なんちゃって “ 解釈にて改造完了済みでした。
https://ameblo.jp/floating-jam/theme-10112372757.html




 ● 2-1:ピックガードを再取り付け。

残念ながらいまだにオリジナルのピックガードは発見されず。サードパーティーのレリック仕様ピックガードで代用中。

 ● 2-2:ペグをクルーソンタイプに戻す。
これを・・・

 ↓
これに。

順序的には、こちらで外したロトマチック(ゴールド)を上記『1-3』で Coupe に移植。
拡げてしまったポスト穴を活かすことも含めて、結果的に戻し用ペグはロトマチックタイプを新規購入。ロック付きの近代的な仕様ではありますが、ツマミはクルーソンのオーバルに近い雰囲気で。

 ● 2-3:コントロール類を戻す。

保存してあったノブを元に戻す。

 ● 2-4:GK-3ピックアップを外す。

あまり的確な画像が無かった・・・。
ここも、順序的にはこちらで外したモノを上記『1-5』で Coupe に移植してます。


その他 追加項目として、

 ● 2-5:ポジションマーク再生。


これは本来の改造メニューとは関係無い “ 修理 “ でした。

 ●2-6:スイッチプレート再装。
一旦外した P.U.セレクタスイッチの黒いプレートをやっぱり付け直しました。

これによって、ジョン機のオリジナル状態(= 新品時代)を再現したことにします。
従って、これを『なんちゃって JLカジノ 1.5』という扱いにしてしまう。
ただ、プレートの直径がビミョ~に小さい気がする。やっぱり「1インチ」が正しいのかも。


『なんちゃって JLカジノ 1.5』完成。




『After』の2ショット。





あ、そうそう。
このオリジナルの『EPIPHONE CASINO ’65 リイシューモデル』なんですが・・・。
旧連載記事の時点から、私の中で「’64年モデル」なのか「’65年モデル」なのかでちょっと混乱しておりました。(途中で表記を変えたりしてます。)

ネットで検索もしてみたのですが、当初は

 ~ 「’65年モデル」として作られた国産の限定機種・・・らしい。

くらいのところまでで、確定的な情報が見付かりませんでした。
ジョン機が「’65年製」というのは割と公然と語られているのでほぼ間違いないかと。
(ついでに、ポールのは「’62年製」/ジョージのは「’65年製(ビグスビー付き)」というのも有名。)
ただ、当連載中 度々引用させていただいている『シンコー・ミュージック・ムック 「エレキ・ギター・ブック 2」』に掲載されている当時物の CASINO の代表が「’64年モデル」でした。

これを見て、

 ~ ここに抜擢されているからには、歴史的に意味のある年式は「’64年」に違いない。

と推察。・・・ってことは、あえてリイシューを出すなら「’64年モデル」ではなかろうかと認識を改めました。
ちょっと面倒臭いですが、

 ~ ジョンが「’64年モデル」を「’65年」に入手した。

みたいなことなのかな~、と。

んが。
『Guitar magagine 2020年8月号』で更に認識を改めました。

CASINO は「’61年」に発売された後、「’64年」のマイナーチェンジで ほぼ現在に続く仕様に固まったということらしい。
つまりは、

 ~ 仕様としては「’64年モデル」相当の、「’65年製」の機体をジョンが手にした。

ってことではなかろうかと。
そういう意味では「’64年」/「’65年」それぞれどちらも “ 歴史的に意味がある “ のですが、切り口が違う・・・ってことかと。
因みに、前述の『Guitar magagine』の中のコラムで紹介されている『2000年頃に発売された寺田製のカジノ』のキャプションが、「64年頃のカジノを踏襲したもの」という ちょっと曖昧な表現になってます。
何となくその辺のモヤモヤしたところが滲み出ている気がして、勝手にシンパシーを感じてしまいます。



オマケ。
こちらは過去連載記事 ↓ をご参照願います。
https://ameblo.jp/floating-jam/entry-11612524930.html
その当時から更に劣化が進んで、よりバキバキな状態になっておりますが。



 

 



以上、「総括」がまた異様な長さになってしまいましたが、逆にこれだけ観ていただければ他の記事は不要な気もします。


ということで、当連載はホントに終わりです。
長々とお付き合いいただきありがとうございました!



まだまだ書きたいギターネタは色々あるので、次回は もっとコンパクトにまとめたいと思います。(← 努力目標)





(終わり。)







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