“ 缶 “ が欲しかった話 (後編) | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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『前編』 から つづく。)




たまたま目にして ビビッ! と来た「お菓子の缶」、2点目。


◆ モロゾフのレオン『アンバサダー』、チョコレートの缶




まあ、所謂「バレンタインデー」のギフト用のチョコレート。
『前編』からの流れですでにお察しかとは存じますが、物欲衝動に駆られ “ 自分で買った “ のでございますよ。



2月に入って、スーパーやデパートの新聞折り込みチラシも バレンタインデー絡みの高級チョコレートの広告で大盛り上がり。

私にはおよそ無縁なお話なので パラパラとめくって流していたところ、「松坂屋」のチラシが ふと目に留まる。

 ~ メカニカル&レトロな時計の盤面!

広告写真としての演出用の小道具かと思いきや、よくよく眺めると どうやらそういう “ 缶 “ に入った商品らしい。

物欲直球で

 「この " 缶 " 欲しい!」

と思ったものの、そもそも「無縁」だし。
大体、万が一 チョコレートもらえる可能性があったとしても、それがズバリこの『アンバサダー』であるなんてことは確率的に ほぼゼロでしょう。


となれば、もう “ 自分で買う “ しかないじゃん。



但し、思い付く懸念としては、

 ・そもそも期限(2/14)までに松坂屋に行く機会があるのかどうか?

というところ。
あとは、

 ・売り場のおねいさんに、バレンタインデーギフトを前提に「リボンは何色にしますか?」とか訊かれてしまう。

もしくは、逆に

 ・「ご自宅用ですか?」と訊かれてしまう。



う~む。
この試練を乗り切れる気がしない・・・。


「じゃあ、ネット通販だ!」と思い立って検索してみたところ。
いくつかヒットはあったものの、すべて『売り切れ』になっておりました。

この時点で、私の中では「終了~。」でした。




が。

『前編』の静美に行った日、件の缶入りクッキーを買いながら

 「あ、そういえば松坂屋 行けるじゃん。」

と思い付く。
もうここまで来たら開き直って行ってしまおう。


私の中で一旦は「終了」してたのですでに記憶が曖昧になっておりましたが、「確か『モロゾフ』だった気が・・・。」というくらいの感じで とりあえず松坂屋の地下を覗いてみる。

一通りぐるっと回ってみたものの、それらしき出店がない。
さすがに他のお店で訊ねる訳にもいかないのでどうしたものかと迷っていると、天井からぶら下がった看板に 7F の催事場の案内が。

ナルホド。
そっちに各社まとまって出店してるってことなのね。

若干、ハードル上がった気がしましたが・・・。
何故なら、地下の食品街なら男性独りでぶらぶらしてても左程不自然ではないけれど、「バレンタインデー」に特化したチョコレート売り場では 明らかに “ 怪しい “ し。
ってゆーか、この際 売り場のおねいさんに何を訊かれても もう動じない覚悟はできておりましたが、知り合い(特に会社の女子とか)とバッタリなどという事態は避けたい。

絶対に避けたい!


でも行っちゃいますけどね~。



7F 催事場は そこそこの混雑具合で『モロゾフ』の出店を見付けるのにちょっと手間取りましたが、ガラスのショーケースにしっかりとありました。
すでに専用の小型の紙袋に入った状態でストックされており、「リボンの色」とか「ご自宅用?」とか訊かれるまでもなく そのままビニルの手提げ袋に入れて手渡されて終わり。

よかったよかった。




無事にミッション完遂。

奇しくも この日 2つの “ 缶 “ 同時に手に入れました。
(チョコレートも ちゃんと食べます。(ダイエット目的ではない)糖質制限 課してますけどね。)





帰りのバスを降りたところ、たまたま同じバスに乗り合わせていた お隣の奥様とバッタリ。

 「あら、お買い物ですか?」
 「ええ、まあ。ちょっと街中まで・・・。」



確実に『モロゾフ』の手提げ袋 見られた・・・。


う~む。





(おわり。)




■ FJスズキ ■