中学生時代、部活でバレーボールをやっておりました。
万年補欠でしたが、それでも今の自分からは想像もつかない様な俊敏な動きをしておりましたよ。(腹筋も割れてたし。)
狭いコートの中で、ダッシュしては急制動 / 跳んでは着地という激しい動作を繰り返していると、常に踏ん張っている足の親指の裏の皮が どんどん厚くなって行きます。
そしてそのうち、風呂上がりの柔らかくなったところで ベロ~ンと剥がれては また再生というサイクルに。
あ、でもこれは「たこ」っていうより『バレー" まめ " 』ですかね、どっちかっていうと。
これまでの人生、自発的に踊った経験は ほぼ無いと自覚しております。
が、しかし。
いろんなものに踊らされ続けている状況を鑑みると、「たこ」のひとつやふたつ出来てても全く不思議はございません。
でも、そんな「たこ」が出来ていたとしてもそれはむしろ『 " バレエ " だこ』なんでしょう、きっと。
ギターのコードに『バレー・コード』というのがあります。
正確な定義はよく知りませんが、概ね
~ 左人差し指 1本で同一フレット上 5~6本の弦を一気に押さえ、残りの指でローコードの形を形成すると、キーが簡単にシフト出来て とっても便利!
みたいな感じでしょうか。
世間一般的に、ギターを諦めた原因として
~ バレー・コードで挫折した。
という話はよく聞きます。
確かにそういう人は多いんだろうな~という気もする反面、これって必ずしも真ではなく、ある種「お約束」的な言説ではないかとも感じております。
とりあえずそこに落としとけば なんとなく話としてはまとまる・・・、みたいな。
分かり易く例えるなら・・・。
TVで男性タレントが集まって「一番エロいと思うシチュエーションは?」という話題になった際。
必ず「お約束」的に登場する
~ 裸にエプロン
で、一同「おぉ~っ!」で納得。
必ずしも 10人が 10人そう思ってるとは考えにくいのですが、同じく、とりあえずそこに落としとけば なんとなく形が付く。
最初にその言説を発明した人は正にエポックメイキングだったと思うのですが、あまりにそこに安易に乗っかってしまう風潮は いかがなものか。
・・・って、何の話だ?
ふと気付いたら、左手の人差し指の中腹に ちょっと皮のめくれた様な痕がありました。
あれ? と思って触ってみると、単に皮がめくれたというより、一部 皮が厚く盛り上がって更にその中がクレーターみたいに えぐれている状態。
(↑ ちょっと分かりにくいですが。)
すぐに思い当たったのは「バレー・コード」。
ここ最近、珍しくほぼ毎日ギターの練習をしてたので。
案の定、えぐれていたのはちょうど 2弦が当たる位置でした。
「たこ」とかが出来ると、なんだか「やってる感」が醸し出されてよいな~。
でも、若い頃はどんなにギター弾いても「バレーだこ」(← 勝手に造語です)なんか出来たことなかったから、これは老化によって皮膚の角質がなんちゃらかんちゃらとか、そんな話ですね。
きっと。
そういえば 私、ギターを始めて 早うん十年になりますが、バレー・コードが押さえれてないのに気付いたのは ほんの 3~4年前のことでした。
てっきり、自分を「ギターが弾ける人」だと思い込んでおりましたよ。
よかった~、今まで気付かなくて。
■ FJスズキ ■