前々回の記事で書いた、渋谷 PARCO 地下の洋書店「LOGOS」の話の つづき。
先週末の東京行きの際に衝動買いしたモノは・・・。
あ、でも。
「衝動買い」というのとはちょっと違うか。
毎回、何かビビッと来るモノに こちらから当たりに行く感覚なので。
刺激を求めて、みたいな。
LOGOS に入店して、いつものように端の棚から一通り さらりと眺める。
とはいえ、私の場合はフツーに棚に収まっている本については ほぼスルーです。
もともと お目当ての作家や お目当てのタイトルがあるわけでもなし。
背表紙だけ眺めても全然ピンと来ないし(当然 横文字だし)、かといって片っ端から引っ張り出してまで見てみる気概もない。
では 何を眺めるのかというと、平置きや、表紙を正面に棚に置かれている本。
「手作りポップ」とまでは行かないまでも、ここには お店(店員さん)の意思というか意図が色濃く反映されているわけで、そこに身を委ねてしまおうと。
表紙を見てビビッと来たモノをパラパラとめくって、さらに中身にビビビッと来たら購入決定。
いわゆる、レコードでいうところの「ジャケ買い」に近い感覚でしょうか。
(ちょっと違うか。)
平置きになってる本は比較的新しい入荷ということもあるのでしょう。一番上に置かれた 1冊が「見本」で、その下に透明フィルムで保護された売り物が数冊積まれています。
単価が高いだけに、ダメージのない まっさらの新品を買いたいというのは順当な心理。
まあ、残り 1冊でちょっと痛んでたりしてても、どうしても欲しいモノは買ってしまいますが。
そういう意味でも平置きで積まれてるタイトルは気分よく新品が買えるのでよいのです。
横道にそれましたが。
今回 見付けてしまったのは・・・。
『ATLAS OF HUMAN ANATOMY AND SURGERY』
目に入った瞬間、内心「ぐははははっ!」と笑ってしまうのと同時に、膝からくずおれそうになった。
アホみたいに巨大な、人体解剖図の図鑑! (個人的な感想です。)
「Taschen(タッシェン)」という出版社のモノ。
以前、同社の人体解剖蝋人形の図鑑(フィレンツェにあるコレクションのものだと思いますが)を購入したことがあります。
マジメなのか興味本位なのか、またまた そっち方面から私のツボを刺激してくれるわけなのね、と。
しかし、その本の巨大さから 目測「数万円」という読み。
「こんなモン、本気で買うヤツ いるのか?」というのが率直な感想ではありましたが、まあ、話のネタに値段だけでも見てやれと思い 腰を入れてその本を起こして裏を見る。
(生半可に取り扱うと 腰を痛めます。マジで。)
値札を見て、2度びっくり!
税込み「8,295円」!!
安い!!!
「買うヤツ います! ここに いますっ!!」
念のため、先に 店員さんに自宅配送可能かどうかを確認。
東京都内 500円、1万円以上購入なら無料で送っていただけるとのこと。
その他、
・(普段なら 充分デカい&重いと思える)ピンボールの図鑑
・装飾ケーキ(?)の本
・絵本
をまとめ買い。
レジの店員さんが「お持ち帰りですか?」と尋ねるので、間髪入れず「配送お願いします!」と依頼。
そして翌日。
届いた!
試しに 重さを量ってみる。
●『ATLAS OF HUMAN ANATOMY AND SURGERY』:6kg
●『The Pinball Compendium』:1.8kg
●『Cool Cake Toppers』:0.4kg
●『SHAPES』:0.4kg
合計 8.6kg。
『ATRAS ~』の大きさ、写真ではイマイチ伝わりにくいのですが、外装ケースの 3サイズが、W252mm × H353mm × D82mm (ほぼ B4サイズ)。
2巻に分割されてます。
1800年代に描かれた医学解剖図をまとめたものらしい、というくらいしか分かってませんけど。
でかでかと「25/SPECIAL PRICE !」というロゴが入っているところをみると、創立 25周年記念価格ってことなでしょうか。
だとしたら、通常価格はいくらなんだろう?
そもそも、これを「安い」と思うかどうかも人それぞれだとは思いますが、私にとっては「格安!」。
これからしばらく、夜な夜な 解剖図を眺めて にやにやする日々が続くのでした。
ただ、問題は そのうち家の床が抜けるんじゃんないかと・・・。
(マジで。)
■ FJスズキ ■