お気づきになられた方もいらっしゃると思いますが、最近レントゲンをフィルムに写して現像するという古典的な方法を止め、CR(Computed Radiography)なるものに変えました。
これです。
最近の傾向や、周囲の動物病院の動向を考えると、かなり出遅れた感じすらあるのですが、正直な話、本当はもう少しフィルムでやろうとさえ思っていたのです。
というのも、今、レントゲンの最先端はCRではなくDR(Digital Radiography)であり、CRはあくまでも過渡的な技術と言われていますし、私もそう思います。
で、そのDRも少し前のような何千万という価格ではなく500百万しない程度に落ちてきている。
それこそ20年前のCRがその何倍かしていたことを考えると、あと数年でDRも今のCR程度に普及し、今のCRの価格近くまで下がるだろうと踏んでいました。
で、それまで少し我慢してみようかと。
でも、器械の経年劣化はどうしてもやってくる。
フィルム現像機も既に10年使用しており、少しずつ問題が起こるようになってしまい、メンテの煩雑さ、フィルムの管理、現像液の処理、諸々の管理の大変さを考えると、そろそろ買替えが妥当なのではなかろうかと思ったのです。
しかし、流石に4-5百万の器械に簡単には食指が伸びず、今更フィルム現像機など購入する訳もなく、やはり過渡的にCRに落ち着いたという訳です。
個人的にはフィルムに焼いてレントゲンを読むのは嫌いではありません。
多くの方が、何でもデジタル化しているこの時代に、フィルムのメリットなんて無いだろうと感じられるのではないかと思いますが、フィルムには最大のメリットがあります。
解像度が粗くないのです。
フィルムはアナログなので。
撮影条件さえ上手く設定出来れば、それはそれは美しく滑らかで自然なグラデーションの写真が出来上がる。
デジタルに見慣れた先生方は、その便利さや画質調整のしやすさから、この大きなメリットをお忘れになっていらっしゃる方が多いのですが、実はこれは非常に大きいメリットなのです。
ではCRやDRはどうなのか。
つい先日までフィルムで読んでいた私らからすると、少なくともCRの画像はかなり粗く見えます。
画質やコントラストの調整をして、見やすくなったかのように見せ掛けてはいるが、どんなに頑張って調整しても、解像度の粗さが人間の眼の分解能を超えていない。
フィルムで見えていたものが見えなかったり、分からなかったりする事がある。
DRでは流石にそういうデメリットはかなり薄れているように思えますが、完全かどうかというと、もう少しな気がします。
たまに、病院や動物病院のブログなどで、「CRにデジタル化したから、これからはどんな病変も見逃しません」的な事を書いていらっしゃる先生がいらっしゃるのですが、そういう方はフィルムでは何も読めていなかったのだろうなと思ってしまいます。
残念ながら勉強不足か、眼が悪いか、センスが無いかです。
しかし、まぁ、それ以上に便利さ、速さ、手間のかからなさなど、メリットも多く、やはり時代としてはデジタル時代なんでしょうね。
確かに手が汚れないし、画像保存は楽だし、便利です。
私もいつまでも原始人みたいな事を言ってないで、頑張って、CRでの読影にもなれようと思います。
で、もう少し借金が減ったら、DRにします。
あと数年ですね…。
最後に余談ですが、本体のデータをWifiを通して自分のタブレットPCでも扱えるオプションを付けたのですが、なんとこのソフト、神奈川県導入第一号だそうです(笑
良いのか悪いのか微妙…。
些かの不安は否めませんが、基本的に人と比較したり、競争したり、張り合ったりする事に興味が無い自分のような人間が、たまたま1番というのも悪くないかと(笑










