「私のこと好きなんでしょ?」

 

 

アルコールの息。

 

鼻で笑って言われた。

 

 

 

ウンウンウン・・・・

 

 

ボクは、弾かれたように首を縦に振った。

 

 

麗華さんは、満足したように、さらにキスをしてくる・・・・というより貪られるように舌を捻じ込まれる。

 

 

 

「脱いで」

 

 

命令だ。

 

 

口中を貪られながらジーンズを脱いだ。

パンツを脱いだ。

 

すでに、痛いほどに硬くなっていた。

 

すぐに、麗華さんの指が弄ってきた・・・・さらに硬くなる・・・

 

 

・・・堪らない・・・

 

 

麗華さんが手早くスカートを脱いだ。

 

ショーツを投げ捨てる。

 

そのまま、ボクを当てがった。

 

 

ゆっくりと腰を沈めていく・・・・

 

 

・・・・うわぁぁぁぁぁ・・・・

 

 

麗華さんに包まれていく・・・・ゆっくり・・・・ゆっくりとくるまれていく・・・

 

 

神奈川・・・・都会に出て来て初めての経験・・・・どころか、人生で2人目・・・

 

 

何年ぶりかのSEXだった・・・・

 

 

ボクは、

 

風俗にも行ったことがなかった。

 

 

 

・・・・風俗に行く勇気がなかった。

 

 

怖かった。

 

 

どういう店が、

どんなサービスをしてくれるのか、そんな知識もない。

 

 

 

・・・・・何より、金がなかった。

 

 

毎日が、

 

 

モヤシ炒めの生活だ。

 

 

1万円・・・・いや、5千円が大金の生活だった。

 

 

とても、風俗なんかには行けなかった。

 

 

しかし、

 

20代の健康体だ。

 

 

毎日のように自慰行為をしていた。

 

 

ボクは、テレビのアイドルとかではできない・・・・リアル感がないんだった。

 

 

リアルな・・・・目に見える女の人。

 

 

お迎えにくるママさんたちでオナニーしていた。

 

 

麗華さんがやってくるようになってからは、

 

ボクの妄想ネタは、麗華さんひとすじになっていた。

 

 

 

・・・・その麗華さんに包まれていた。

 

 

温かく・・・・ヌルヌルとした麗華さんの体内に包まれていた・・・・

 

 

口中では、麗華さんの舌が暴れていた。

 

舌を絡め、吸い、口中を這いまわっていた。

 

 

それに反して、下半身はゆっくりだ・・・ゆっくり・・・・ゆっくり・・・・じわりじわりと体内、奥へと導かれていく。

 

 

身体の中に、黄色い快感が走る。

 

電気が走っていく。

 

 

気持ちいい・・・・気持ちいい・・・・気持ちいい・・・

 

 

 

叫びたいほどの気持ちよさだ。

 

オナニーなんかの比じゃない。

 

快感は10倍・・・・いや100倍だ・・・

 

 

毎日夢見た・・・・妄想していた、麗華さんに包まれていた・・・

 

 

・・・・気が狂いそうだった。

 

 

 

・・・・ゆるゆると・・・奥へ奥へと誘われる・・・

 

 

ついに、奥へと到達した。

 

お互いの「根元」が密着した。

 

 

麗華さんが顔を上げた。

 

 

見下ろてくる。

 

 

「中に出したら殺すからね」

 

 

ゾクッとするほど冷たい美しさだった。

 

 

覆い被さってくる。

 

 

ネチャネチャ・・・・音がするほどに麗華さんの腰が動き出す。

 

 

 

「中に出したら、責任とらせるからね・・・・」

 

 

快楽の吐息で言われた。

 

 

腰が蠢いていく・・・・

 

すぐに快感が頂点へと突き抜けていく・・・・

 

身悶えするほどの快楽に堕とされた・・・

 

 

・・・・もう・・・ガマンできない・・・・すぐに出ちゃいそうだ・・・

 

 

 

・・・・ボクは、このまま、麗華さんに殺されるんだ・・・・