アメリカの大学に進学希望の高3生は、今頃、志望大学に提出するエッセイに汗をかいているんじゃないでしょうかアメリカでは、このエッセイが合否を大きく左右します。
ハリウッドでは、脚本家組合がやっと映画・T V会社と5ヶ月にも渡ったストライキを終えようとしているところですが、その中に、AIを脚本家として使わない条項が組み込まれています。AIは脚本家が参考として利用するのは、許されるけれど、制作側がAIを脚本家として使うのは許さないという条項です。まあ、そうでしょうね。
大学のエッセイもAIを使う学生が出てくるんじゃないだろうかと、この頃、巷で囁かれています。
ChatGPTだとBardだとかが出てきたのは、今年の初めですから、今回が初めての大学出願に当たるわけです。実際、どの大学もAI利用について、正式に発表をしていません。使うな、って言っても、使ったかどうかは、分からないのがムズイですけど。。。
NYタイムズの記者がアイビーリーグの大学エッセイをAIに書かせる実験をした記事を読みました。
AIに自分の考えだとかバックグラウンドだとかをインプットするくらいなら、全米共通の650ワードあるパーソナル・ステートメントは書いた方が早いので、現段階では、使うとしても短い回答の作成にしか使えないんじゃないかと記者は推測しています。
どこのランキングでも近頃1位をキープしているプリンストン大学の場合の実験がこれです。
プリンストンの質問:現在のあなたの人生を反映する歌は
この質問への回答を作るためのやりとりがこれ。
記者:人生における好奇心を表現しているポップソングは
ChatGPT: DNCEの”ケーキ・バイ・ザ・オーシャン”は人の好奇心を表しています。新しい経験を探究する興奮を体験するようなキャッチーでエネルギッシュな曲です。歌詞は遊び心がいっぱいで、アップビートなリズムは好奇心と縛られないオープンさで新しいことに取り組むスピリットを捉えています。
記者:それセックスです。
ChatGPT:そうですね。混乱してしまい失礼しました
はははは。大学にセックスはまずい。
記者:『ネームレス・フェイスレス』を高3生の人生を表す曲として50ワードで表現して下さい
ChatGPT: 『ネームレス・フェイスレス』は私の高校時代を反映する曲です。オンライン上のヘイトやジェンダー問題と戦う私のテーマソングです。この曲の激しいメッセージに触れると私は力が湧いて来るのです。私のように恐れを知らず、自己主張をしているので。抵抗するような曲は、騒がしい世界で私の真実を語ってくれています。
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