この週末、娘は、ユダヤ人の大切な祭日パスオーバーの晩餐にお呼ばれしました。
パスオーバーというのは、モーゼが紅海を2つに割って、エジプトのピラミッド建設で酷使されていたユダヤ人を救出したイベントをお祝いする、それはそれは大切な行事です。慌ててエジプトから逃げているので、パンを発酵させる時間もないからマッツオという『クラッカー』を食べたということで、この晩餐はマッツオを食べます。はい。
時期的にキリスト教のイースターと重なるなあ、と思われた方、正解です。イエス・キリストの最後の晩餐は、このユダヤ教の晩餐ですからね。
蘊蓄は、どうでもいいですよね。娘が招待されたボストンのお宅は招待客がなんと38人親戚のホロコーストのサバイバーもイスラエルから参加したのだとか。これが、その晩餐会の準備で並べられたテーブルと椅子。へえ。
3000年前の出エジプト事件にホロコーストまで加わえて、ユダヤ人の歴史は迫害の歴史だったと、毎年集まって、つい昨日の出来事のように語り合うことで、ユダヤ人の歴史的史観が強く形成されて行くんだろうなあ、と思ったりして。
ここまで古くはないですけど、ニュージャージーの州立大学ラトガースは1766年に創設されました。植民地時代の創設で、クイーンズ・カレッジと名付けられました。川向こうのアイビーリーグ大学コロンビア大学の名前がキングズ・カレッジだったことを思うとちょっと興味深いですよね。ラトガースは、古い大学で、アイビーリーグへの参加を招聘された名門ですが、広く、一般市民の教育を目指すということで、州立を貫いたちょっとカッコいい大学です。
で、なんでラトガースなのかというと、今日、4月10日から教職員のストライキです。開校以来、初めてのストライキ授業に行っても教授はいない。。。みーんな、門の前でピケを張ってますから。
今回初めて知ったんですけど、ラトガースには9つの組合があるそうです。
今回のストライキは3組合。正規雇用の教職員とポスドクの組合、非正規雇用の准教授・講師の組合、そして大学病院所属の教職員の組合。直接、学生にもインパクトがありそうな人たちの組合ばかり。
ストライキに入る前日は、ちゃんと話そうよ、って州知事からメッセージが出たりしてます。
要望は、はっきりしてます。
給料上げろ待遇改善
ご参考までに、大学の先生たちがどのくらいもらっているのかご紹介します。
教授平均年収:$161,000 (約21,413,000円)
助教授(低レベル)平均年収:$84,000 (約11,172,000円)
助教授(中レベル)平均年収:$106,000 (約140,980円)
講師平均年収:$65,000 (約8,645,000円)
MITの計算によると、ニュージャージー州で独身1人が生きていくために必要な最低金額は$39,000 (約5,187,000円)だそうです。まあ、めちゃくちゃ勉強して、名門大学に行って、大学院で博士まで取ってもらうお給料と考えると、少ないってことですかね。そこに辿り着くまでの投資金額も考えないといけませんしね。
早く、解決するといいですねえ。
知ってるとお得な『アメリカ大学進学情報』と『面白い生活』について、NY地区から発信しています! 是非、下のボタンをクリックして応援して下さいね!