ロサンジェルスの友人から、坊ちゃんの日本人学校の卒業式の様子の写真をもらいました。それがこれ。
ちょっと、いいでしょ。羽織袴。
坊ちゃんは、現地校の他に土曜日に日本人生徒のためのいわゆる補修校に小学校1年から中3まで、通いました。そして晴れてピンクの羽織を着る栄誉を手にしたというわけです。
『ピンクの羽織なんて、ヤンキーの成人式みたいで、いいねえ』
と言ったら、ヤンキーの成人式は、こんなもんじゃないと言って、送られて来たのがこの写真。
確かに、これは、ちょっと予想以上かも日本の成人式ってこんなんでしたっけ
平和だなあ。
冗談はさておき、アメリカで子育てをしている日本の多くは、子供たちに日本人としてのアイデンティティーを持たせるために、日本人学校に通わせます。日本人学校と言っても全日制のものと週末にだけ通う補修校の2種類。付け加えると、日本の学校の勉強を教えるというより、単に日本語を教える学校もあります。親と子供のニーズによってどこに通わせるか選んでいるようです。
長年、日本人の子供たちを見て来て思うのは、『大変だなあ』っていうことです。
アメリカ人として育っている環境で、日本語、日本の教育までさせられちゃうんですから。
親の仕事の都合で、アメリカに一時的に滞在する日本人の子供の場合は、もっと大変です。親は、現地校に入れれば、バイリンガルになるに違いないって思って、気軽に突っ込んじゃう。うまく行けばいいですけど、理想と現実のギャップに直面することも多いようです。しかも、日本に帰ることにも備えて、週末の日本人学校にも入れられる。普通の子の2倍のお勉強。大変な負荷です。
現地校と日本人学校の両立の鍵は、どれだけ親が子供の学校生活をサポート出来るか、にかかっているように思います。親が学校に足繁く通うとか、ボランティアをするだとか、学校との連携が必要だと思います。その場合、親も英語が出来ないと厳しいかもしれません。頑張って下さい。
筆者が長年住んでいたロサンジェルス郊外では、台湾人(それと近年では、お金持ちの中国人)がたくさんいたんですけど、子供に北京語を教えるために強固な組織がありました。独自で運営する華僑の塾を作って、小中学校が終わると、そこから毎日、スクールバスが迎えに来ます。教えるのは、日本人学校とは違って、北京語だけ。というか、現地校での勉強のサポートを英語と北京語でしてる。コミュニティが一貫となってのスパルタ教育。こんな華僑が勉強の出来るアジア人のイメージをアメリカで助長しているんでしょうね。もっとも、華僑は、子供が国に帰って、大学進学するというシナリオがないから、このフォーマットが有効なんでしょうけど。
とにかく、友人の坊ちゃんは、めでたく中学卒業まで、漕ぎ着けました。よく頑張りました
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