アメリカの超有名な爆弾魔ユナボマーってご存知ですか
捕まった当時(1996年)は、アメリカ中、大騒ぎでした。世間を震撼させた犯人が天才数学者だったんですから。
ユナボマーは、飛び級で16歳でハーバード大学入学。卒業後は、州立大学のトップのミシガン大学大学院で博士号をもらって、これまた、超名門のカリフォルニア大学バークレー校で教鞭を取っていた数学者です。一口で言って、天才。
なんで、急にこんな話をしているかと言うと、この人、去年の年末に医療刑務所に移送されたんですよね。それで、思うところがあって、ネットフリックスで4回シリーズのドキュメンタリーを見始めました。ちょっと、面白いです。筆者もいつもアニメばかりを観ている訳じゃないです。(念の為)
ユナボマーというのは、もちろんニックネームです。本当の名前は、テッド・カジンスキー。ニックネームはFBIが事件につけた “UNABOM”から派生してます。17年もの間、FBIは連続爆弾事件を“UNABOM”と呼んで、身元不詳の犯人を追ってたんですけど、メディアが爆弾魔だからって、謎の犯人を『Unabomber』と言うニックネームにしちゃいました。
英語で書くと『Unabomber』はじめのUnの部分は、ユニバーシティのUn。次のAはエアーラインのA。そしてBomberは爆弾魔。
そうです。彼がターゲットにしたのが、大学と飛行機。
最高峰の大学を出て、自分も教鞭を取っていたのに大学を狙ったのは何故か
彼が逮捕後にマニュフェストを出してます。
要は、アンチ・テクノロジー
ユナボマーは、頭脳明晰だったんですが、色々と思索するうちに、この世の中を悪くしているのは、テクノロジーであると帰結。本人もバークレーをやめて、モンタナの山小屋に隠棲。ここで、電気もガスもない生活を17年だとかしちゃう。1人で生活するうちに、どんどん思考は内省化して、ますます偏屈に。それで、人間性を否定する根源であるテクノロジーを生み出す大学の研究室を破壊するしかないと思い詰めちゃう。そしてテクノロジーの結晶である飛行機も破壊しようと。
彼の映えある()ターゲット第1号にされたのが名門ノースウェスタン大学。ここは、2度も狙われます。次は、これも超名門シカゴ大学。飛行機で狙われたのがアメリカン航空。コツコツと山の枯れ木や屑鉄から、手作りで16の爆弾を郵送。その結果、死者3名、怪我人23人。うーーん。
爆弾もテクノロジーじゃないんですかねえ。よく分かりませんが。
このマニュフェスト、アマゾンでも売ってます。ご興味があれば是非、ご一読を。読むのが面倒なら、筆者のようにネットフリックスでどうぞ。
『テクノロジーの奴隷』と言う本も執筆してます。因みに、印税は米国政府のアレンジで被害者に配布されてそうです。ユナボマーは、印税は、母校のミシガン大学に寄付したいと国相手に訴訟を起こしてますが、却下されてます。ミシガン大学も寄付を貰うのは、ちょっと躊躇うんじゃないですかね。
ユナボマーがどんな病気で、医療刑務所に入ったかは不明ですけど、次に読むのは死亡記事かと。そうそう、同じ所に、ガン宣告を受けたタイガー・キング(去年、ブログを書いたので、ご興味があれば読んで下さい)も収容されてます。
親としては、子供が有名大学に入学してくれるのは、嬉しいですけど、それよりは、社会で真っ当に生きて欲しいと思うんですけど、どうですか
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