『双子をアイビーリーグに突っ込んだ母の奮闘記』なるシリーズを書こうとと決心したのに、先送りし、ここ数日、漫画のレビューを必死に書いてました。書いたら割引クーポンが貰えるとかで、頑張って13冊分書きました。会社のミーティングで何をしてるんだ、って突き上げられる前に、このブログをアップしちゃおうとセコイことを考えながら書いてます。反省してます。しょーもない。![]()
今回は、双子が産まれてから3歳になるまで過ごしたオキシデンタル・カレッジ(ロサンゼルスにある名門のリベラルアーツ・カレッジ)の近く家でのお話です。当時は子供の教育をどうするかを意識しながらも、理不尽な双子の行動に翻弄され、試行錯誤の日々でした。![]()
まず立てた目標は、『可及速やかに言語能力を身につけさせる』こと。![]()
つまり、語彙力をつけて、頭で考えたことを言語化させる能力を出来るだけ早く身につけさせる。この目標を実現すれば、多方面への広がりがあるだろう、と。まあ、言語能力さえものにすれば、自分で色々出来るんじゃないだろうか、と言う手抜きの発想でもありました。![]()
(自分の部屋で本を読んでいる1歳当時の息子)
言語習得の速度を考えるとバイリンガルは、厳しいだろうと思って教えるのは英語だけにしました。バイリンガルの子供にすれば、カッコいいんだろうなあ、と思ったんですけどね。それに、ナニー(子守のおばさん)がスペイン語で双子に話しているのも知ってましたから、流石に3ヶ国語が入り乱れるのはマズイだろう、と言う背景もありました。ぶっちゃけ、日本語を教えるのは、筆者に負荷がかかりますから。まあ、所詮そんなもんです。![]()
双子は、結局スペイン語も日本語も身につけられず、外国語に弱い典型的なアメリカ人になりました。ははは。![]()
目標を達成するためにまず始めた事は、毎日、本を読む事。これは、生後3日目に自宅に戻った時から始めました。ママすら言えない『謎の物体』に白雪姫を読む効果はあるのか?ヘレンケラーみたいに、何かの拍子に言葉と物を結びつける事が出来て、『ウオーター』って言う日は来るんだろうか?くだらない事を考えながらも、色んな物を指してその名前を言い続け、本を読み続けました。![]()
で、数ヶ月後『ウオーター』の日は確かに来ました。もっとも、息子の場合はクマのプーさんに出てくる『おうむ』でしたけど。なんか間が抜けてるんですが。現実はドラマチックじゃないですねえ。それに、プーさんに囲まれて育っても羽生結弦みたいにもなりませんでした。![]()
当時の息子の部屋には、ピーターラビットのカーテン、壁には、プーさんのテーマでアルファベットやら数字やらが貼り付けてありました。それと身長の目盛りが入ったプーさんのチャートが壁に貼ってありました。そのチャートには、プーさんのお話に登場するロバだの、クリフトファー・ロビンだの、ミツバチだのの絵が描かれていて、丁度、筆者が立ち上がって抱っこした高さにおうむの絵がありました。
ある日、唐突に息子は、おうむを指差して言いました。
『OWL アウル』![]()
それからは、早かった。娘の方も、同時期に凄い勢いで言語習得が始まったので、残念ながらどれが始めの言葉だったのか分からりませんでした。『ママ』だったと信じたい!![]()
定期検診に行くと、小児科の先生に驚かれました。1歳の子供がコンプリート・センテンスで話すんですから。2歳になるまでに、接続詞を使って複文を話せるようになってました。![]()
そんな頃、うちの双子より3ヶ月若い男の子がいるお向かいの家に呼ばれて行きました。両親はオキシデンタルの教授。お父さんが数学者で、お母さんが物理学者。
いやあ、驚きました。![]()
子供部屋は、宇宙がテーマ。クマのブーさんの我が家とは違う!![]()
壁には、写実的な惑星の絵が描いてある。天井は、ブルーで星が散りばめられてる。もちろん夜光塗料が塗って合って、灯を消しても夜空に星が見える。ランダムに散りばめられた星じゃなくてちゃんと星座が出来てる。将来、宇宙飛行士にするための英才教育!お見事!
参りました!![]()
このご夫婦、州外の大学に招聘されて、子供が小学校に上がる前に引っ越してから疎遠になっちゃいました。坊ちゃんは、どこの大学に入ったのかなあ。NASAの研究所JPLに直結しているカリフォルニア工科大学ですかねえ。
って、ことで赤ん坊の頃から気合の入った英才教育のご一家に、完敗したお話でした。
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