イエール、お金払うから試合しろ! | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

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ちょっと興味深いニュースをウオールストリート・ジャーナルに見つけました。

 

大富豪のアリババの創業者が$5ミリオン(5億円強)払うから、アイビーリーグはラクロスの試合を再開しろって言ったお話です。バブルを作ってやるから試合しろって。即座に却下されちゃったようですけど。

 

 

(ウオールストリート・ジャーナルの記事)

 

こんな話になった背景をちょっとご説明します。

 

アイビーリーグは8校あるんですけど、独自にスポーツリーグを組んでます。アメリカの大学は3つのスポーツディビジョンがあって、ディビジョン1の試合なんかは、TV放送もされるし、スタジアムもファンで満杯になるし、プロに負けない人気があります。だって、プロ入り予備軍ですからね。アイビーリーグのチームも、このディビジョン1レベルの学生をとってます。

 

コロナの影響で、アイビーリーグは去年の3月にリーグ戦中止の発表をしたんですけど、そのまま試合中止の状態が続いています。でもアイビーリーグ以外のディビジョン1の大学はみーんな試合してる。

 

で、アイビーリーグはもうすぐ試合中止になってから1年。それをまだ延長するのかってことでもめてる。

 

そんな状況を憂えて、80年代にイエールのラクロス部にいた前述の大富豪は、提案した。

 

3週間に限って1箇所でラクロスのトーナメントをしないかって。そのためのバブルを作るお金を出すからって。

 

新聞を何回も読み直しちゃいました。『バブル?』

 

観客と選手を分けるためのバブルをスタジアムに作るのか?それとも、各選手をバブルの中に入れるのか?よく分からない。どこにも説明がない!うーーん、どっちなんですかね。ラクロスを熟知していない筆者には、どっちが正解か分からない。とほほ。

 

(バブル使った試合はこんな感じになるんだろか?)

 

大学の各リーグが試合をするかどうかの決め手は、経済的な理由が非常に大きいみたいです。

 

TVの放映権料もあるし、スタジアムのチケット代も大学には大きな収入です。なんせ、ディビジョン1の大学は、有望な選手に奨学金を出さないといけない。その収入源が無くなるのはスポーツチーム維持のためにも避けないといけない。ところが、アイビーリーグは、スポーツ奨学金をびた一文出してない。だから経済的理由は考えないくていい。安全のみ考えて中止に出来る。なるほど。

 

でも、試合中止の判断は経済的な理由や安全の理由だけでいいんですかね。学生のことを考えてる?

 

学生にとってはアイビーリーグのやり方は、辛くないですか?スポーツをやろうと意気軒昂に入学したのにひょっとしたら2年間出来ないんですから。そこで、チョイスは3つ。

 

1) 他の大学に編入して、即座に試合に出る。でもそうするとアイビーリーグという輝かしい卒業証書をもらえなくなる。

 

2) 2年間もスポーツが出来ないことはないに違いないと祈りながら、チームに入る。

 

3)一時的に入部をやめておく。

 

どの選択もかなりきつい。

 

イエール大学のラクロスチームの場合をお話します。

 

部員は全部で48人。そのうち何と40人が休学したり他大学に編入しちゃった!悩んだでしょうねえ。天下のイエール大学ですよ!ここから州立大学に移る?このチームはシーズン前のランキングが全米8位だったんですけど、そんな輝かしいチームに今は選手が足りなくてリーグが試合を解禁しても試合どころじゃない状況。ホント、やりきれないですねえ。

 

アメリカでは、アスリートには厳しい時代が続いてます。めげないで頑張って下さいね。

 

 

フレックスラーニングのウェブサイト

 

 

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