アメリカ版『かくかくしかじか』:美大進学物語(その2) | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

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イエール大学が司法省に訴えられているお話を先週書きましたけど、このことで、熱狂的な民主党支持の白人のオジさんの意見を聞く機会がありました。

 

日本人の立場からいうと、マイノリティであるはずのアジア人学生には、全くアファーマティブ・アクションの効力がない上、カリフォルニア大学は、アジア人制限をしようとしたことを考えると、今回の訴訟は、分かるなあ、と思ったりしてたんですけど、この白人のオジサンはちっともそう考えていないことを知って、ちょっと驚きました。白人だって、差別されている側になるこの訴訟なんですけど。

 

オジサンの主張は、選挙前のこの時期にトランプがアファーマティブ・アクションに対して圧力をかけるのがケシカラン、という訳です。近頃の黒人擁護の活動が盛んな世情に対抗するかのような訴訟は、トランプのとんでもなさを示す証拠になるんだとか。なるほど。

 

エリート大学こそ、アファーマティブ・アクションが必要だと、オジさんから大演説を受けちゃいました。つまり、黒人やヒスパニックの学生にエリート大学で学ぶ機会を与えることで、マイノリティグループのリーダーを養成することが出来る。さらに、いいとこの坊ちゃん、お嬢ちゃんも、多様性のある社会の縮図を学内で体験することが出来る。だから、アファーマティブ・アクションは継続すべきだと。まあ、趣旨は分かります。

 

いずれにせよ、トランプはこの訴訟で保守陣営にアピール出来ると踏んだんですかね。それとアジア人の有権者にも。

 

アメリカの大統領選もうすぐです。筆者の手には、既に投票用紙があります。コロナ対策で、選挙登録をしている人には、無条件で投票用紙が郵送されています。それに記入して投票日までに返送してもいいし、自分で投票箱まで持参してもいいし、もちろん、投票日に投票所まで出かけてもいい。という訳で、ご参考までに、これが投票用紙です。さあ、ボチボチ記入して送りますかねえ。

 

(アメリカの投票用紙。返送用封筒付き)

 

前置きが長くなりました。今回は、アメリカでの美大進学の話の続きをするんでした。すみません。じゃあ、します。

 

美大の進学が普通の大学進学と大きく違うのは、何故、美大に行く必要があるのかをちゃんと考える必要があることですかね。

 

『絵を描くためにわざわざ大学行く必要はあるのか?』

 

この命題に直接答えるのは、難しいですから、間接的に考えてはどうかと。美大を卒業してからの将来を考えてみる。

 

美術を専攻して画家になる、って言う道筋は残念ながら現実にはあまりなく、多数の卒業生は、就職します。例えば、広告代理店のグラフィックデザイナーとして。その場合、履歴書にどこの美大を出ているかが書いてあれば、代理店側は、ああ、あそこの卒業生なら大丈夫だ、ってレベルが測れる。それに、雇う会社側も、美大まで行って、絵を描きまくったと言う情熱があるのは、いいじゃないか、と思ったりする。こんなのが美大に行く利点になるかと。

 

もちろん、就職しちゃえば、実力の世界ですから大学名なんて関係なくなりますけど、入り口になるのは確かです。因みにアメリカの東京芸大、ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD愛称リズディー)の学生は卒業後、3年以内に90%はちゃんと就職しちゃうらしいです。

 

ねっ、美大出てもそのスキルを生かして現実社会で生きて行けます!ちょっと、嬉しいでしょ。筆者の父のような日本画じゃあ、潰し効かないかも、ですけど。

 

リズディーは、実技中心のカリキュラムで有名です。教室での講義じゃなくて、スタジオで絵の具にまみれになるのが好きなら、ぴったりの美大です。まあ、受からないと入れませんけど。大学自体では、講義に力を入れていないと言いましたけど、隣にあるアイビーリーグのブラウン大学で、授業を受けることが出来ます。学位まで欲しければ、ブラウンにも合格すれば、両方の学位を取ることも出来ちゃう特典があります。(合格率7%の超難関大学ですけど。)

 

以下、アメリカにはどんな美大があるのか。ご参考までに主だったものを挙げてみました。

 

 

ってことで、長くなりそうなので、この続きは次回に。

 

フレックスラーニングのウェブサイト

 

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