アメリカ版『かくかくしかじか』:美大進学物語(その1) | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

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『かくかくしかじか』読みました。すごーく良かった!

 

一言で、こう言っちゃうのが申し訳ないようなお話です。えっと、マンガです。東村アキコさんの自伝マンガ。東村さんが美大を目指して粉骨努力するした高校時代、ぼーっ過ごした美大時代、一大奮起して子供の時からの夢だったマンガ家になるお話が縦糸で、反発しながらも敬愛した絵の先生との濃密な関係(と言ってもロマンティックの意味では全然ない)が横糸になって描かれた傑作です。

 

 

美大に入るのがどんなに大変なのか、そんな美大に入って卒業しても画家として成功する保証がない難しさをつくづく考えさせられる作品です。このテーマは筆者にとっては人ごとじゃなかったです。しみじみ。

 

まず、東村さんが行った金沢の美大は、母方の祖父の出身校です。で、祖父が画家になったか?いえ、銀行に入りました。めちゃくちゃです。ははは。

 

この話に超難関大学として出てくる東京芸大は、筆者の父が入った大学です。日本画。でも中退して、土木工学の勉強をし直した。やはり、画家にはなれませんでした。

 

祖父も父も、若い頃、画家になる夢を見たんでしょうけど、厳しい現実に負けちゃった口です。

 

祖父から直接聞く機会が無かったので、美大に入る準備に何をしたのか知りません。父は、芸大に入る前に日本画家に弟子入りして、東村さんと同様、ガンガンに描いたって言ってました。せっかく入ったけれど、周りの才能に圧倒されたのか、それとも単に現実的になったのか知りませんが、中退。女々しい父は、両親が画家になる道を賛成していなかったから、方向転換したんだと言ってました。まあ、言い訳です。才能も覚悟も無かったのが本当の理由であろうと、こっそり思っています。ゴメンなさい、お父さん。

 

アメリカで、美大に行くのはほんの1%です。(多分、日本もこんなものかと思いますけど。)さらに、実際にこの中から画家だの彫刻家だので生計を立てられるのは、ほんの僅か。

 

どの大学に行くかを決めることは、自分の人生の重大なイベントです。特に、大学で美術をやろうと思ったりするともっと大変。東村さんもマンガで、普通の大学で美術を勉強して、学校の先生になるか、それとも美大に行くのか、悩みますけど、アメリカでも同じです。

 

総合大学で美術を勉強することも出来ます。イエール大学だとかUCLAだとかは、美術でも有名です。どっちも、まあ、簡単に入れるような大学じゃないですけど。

 

まず考えるべきなのは、美術専攻が出来る総合大学にするか、それとも美大にするか、を決めることだと思います。

 

総合大学なら、美術関連の授業の他に数学だの、科学だの、文学だの、ライティングだの、広く教養を養うクラスを取ることが出来る。

 

美大に行っちゃうと、そう言う一般教養のクラスは取れないけれど、普通の大学では取れないような美術関連のクラスが取れる。例えば、

  • 色彩理論 (何やねん、それ)

  • イラスト(これは分かる)

  • 写真(なるほど)

  • 美術史(これは総合大学でも取れるかも)

  • グラフィックデザイン(これも分かる)

  • デジタルメディア(コンピューターグラフィックだとか、そう言うの)

  • ビジュアル・コミュニケーション(良く分からない。すみません。自分で調べてね)

等々、美大に行くと、筆者の理解を越える内容も含めてこんなことが学べちゃったりするらしいです。実技以外に、ってことですけど。

 

美大にするか、総合大学を目指すかは、人生における目的と情熱で決めるしかないと思うんですよね。17、18才の時点で決心するのは、難しいでしょうけど。無謀かもしれないけど、えいやって決めるしかない。

 

この話、長くなりそうなので、続きは次回に。乞うご期待!

 

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