日曜日は、ショッピングに行こう! | 双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子をアイビーリーグに入れた母が綴る『知らないと損をするアメリカの教育事情』

双子の子供を2人ともアイビーリーグに入学させた母親であるフレックスラーニングのシニアカウンセラーがニューヨーク近郊から発信しています。フレックスラーニングはアメリカ大学進学相談、オンライン家庭教師のプロです。

マイケルが来なくなったと思っていたのに、今朝から天気は大荒れです。

 

 

あっ、すみません。マイケルというのは、ハリケーンです。ハリケーンマイケル。ハリケーンには、アメリカでは、発生した順番によってアルファベット順に名前が付けられます。でも、マイケルという名前は、今一つ、嵐を呼ぶ男、って感じがしませんけどね。そんなバカなことを考えていたから、ばちが当たったのか、外は強風だし、大雨だし、参ったなあ、と思っているところです。夕方から、親戚の集まりで、NYのダウンタウンに出かける用事があるので。『行きたくない!』行かなかったら、従姉妹のローラは、怒るかなあ。。。

 

雨が降らなくても、出不精な筆者は、仕方がない時以外は、外出しないことにしています。だから、ショッピングなんて、罰ゲームだと思っています。モールなんて、人がいっぱいいるし、ワンワンした音が充満しているし、面倒です。だから、近頃、自分のものは基本的に全部オンライン。いやあ、便利です。

 

筆者のせいじゃあないでしょうけど、アメリカでも随分、お店が閉まりました。みんなアマゾンで買っちゃうんでしょうね。デパートなんかも大変なようです。あの、トーイザーラスだって、破産しちゃいましたもんね。町の本屋もなくなったし。

 

でも、不思議なことに、モールに行くと人がやっぱりいっぱい、います。車を停めるスポットを探すのなんて至難の技ですもんね。筆者は、バーゲンがある、と言われても、モールには、行きたくないのですが、それでも、結構行きました。で、何故か?

 

 

 

情けないことに、娘や息子を送って行ったんですね。中高生は、とにかくモールが好き。女の子は、特に、友達とのお出かけは、モール。まあ、ロスアンジェルスの郊外に住んでいたせいもあるんでしょうけど、歩いて行けるような所は、スターバックスくらいのもの。(とにかく、たくさんあります。)でも、いつもここで、恋バナをすると言うのも芸がない。ショッピングモールに行くと、このスターバックスもあるけれど、いろんなレストランも、フードコートも、映画館も、ブティックも、デパートも、それからジムまで入っている!真ん中に、メリーゴーランドまである。全部インドアだから、冷暖房もついていて快適だし、1日中でも過ごせる。と言うことで、女子中高生は、ここに溜まります。男子も映画を見に行ったり、彼女に付き合ったりする理由で、やっぱりモールに行く。

 

と言うことで、車の運転の出来ない子供たちを、親たちは、送り迎えする羽目になるわけです。しかも、デートだったりすると結構、悲惨。子供たちは、後ろ座席に座って、親は、バックミラーで、チラチラ様子を伺いながら、送るわけです。話に口を出そうものなら、後で、口を聞いてもらえないので、自制心と戦いながら、運転に集中するわけです。

 

そう言えば、ちょっと笑える友達の話。彼女は、息子に頼まれて、仕事の帰りに息子のガールフレンドをピックアップしてから、家に戻り、息子をピックアップしてそのままモールに送ることになったのだそうです。その時、どんなことがあっても、ガールフレンドに話しかけるな、と約束されたとか。頑張ってカッコつけているのに、お母さんに変なことをバラされたら大変ですもんね。でも、蓋を開けたら、このガールフレンド、めちゃくちゃ、お喋りで、家で何も話さない息子の学校での様子を教えてくれたそうです。まあ、こんなこともあります。

 

NYとか、公共の交通機関が発達している所なら事情は違うんでしょうけど、アメリカの大多数の地域では、親の送り迎えがマスト。だから、嫌でも息子、娘の色恋沙汰に親も否応無しに巻き込まれます。いやはや。ガラス張り。秘密に交際出来ないと言うのが、親も子も、ちょっと、複雑。親だって、知りたくもない話も聞いちゃったり、イチャイチャも見せられたりするのは、ゴメンだと思ってますからね。いや、ホント。

 

と言うことで、『ショッピングモールは、大切!』ですけど、いやあ、ニュージャージーに来て驚きました。日曜日、お店が閉まるんですから。このあたりは、NYメトロポリタン地域と考えられているのですけどね。ちゃんと、閉まります。中高生の皆さん、困りましたねえ。デートは、どこに行くんですか?

 

この法律『ブルーロー』って言うのんですが、日曜日は安息日と言うことで、お店は閉店。以前、使っているiMacが壊れて、とにかく直してもらいたくて、アポなしでアップルストアーに、出かけたことがあります。しかも雪の中、出掛けたんですが、何と、お休み!店の前で、重いiMacを抱えて慟哭しました。と同時に、日曜日は、アップルストアーも閉まるんだ!と何だか清々しい気分になったのを覚えています。

 

アメリカのほとんどの地域は、デパートを日曜日に締めるのは、あんまりだと言うので、90年代にブルーローはかなり撤廃されました。それでも日曜日は、お酒を売ってはならない、と言う法律が、まだまだ各地で残っています。このアメリカ、日本のような『サービス先進国』には程遠く、旧態然としています。そう言えば、昔住んでいた旧大陸にあるオランダも、日曜日は、お店がお休みでした。土曜日も午後に、閉まりましたしね。今もそうなのかしらん?あれは、不便だったなあ。

 

というわけで、『日曜日だ。ショッピングだ!』というのは、ちょっと、ここでは使えない、というお話でした。ちょっと、びっくりでしょ。