健康長寿は遺伝が25%、環境的要因が75%、ということが最近分かっているそうです。
では、食事なのか、運動なのか、心の持ちようなのか、健康長寿の環境とは。というテレビ番組を見ました。
あなたもなれる“健康長寿” 徹底解明 100歳の世界 10月29日(土)21:00放送

食事も運動も大事ということが分かっている。ただし、食事は国によって、食文化によって作用が違うそうなので、これが全人類に良い、というよりは、慣れ親しんだ食文化でいいものを取る、というのがいいようです。
最近分かってきたことが、健康長寿の人は、内臓機能が低下していても、微小循環(血液循環や老廃物の排出、酸素の運搬が良好で、常に行われている体内の炎症活動)が良好とのことです。
CTRA遺伝子群 という遺伝子があり、ストレスを受けると強くなり、満足感を得ると弱くなるそうです。

カリフォルニア大学のスティーブン・コール教授によると、この、満足感というのには二つの種類があり、
一つは快楽型。
食べたいものを食べる、買い物をする、等といった欲を満たす満足感
二つ目は生きがい型。
ボランティア活動や家族のため、人のため、社会に貢献をすることで満足感を感じる
という二つの満足感があるそうです。

察しは付くかとは思いますが
一つ目の、「快楽型で満足感を得やすい人」はそのCTRA遺伝子を活性化させ、全身の老化を進める。
二つめの、「生きがい型で満足感を得やすい人」はCTRA遺伝子を抑制し、全身の老化を予防するそうです。
つまり、元気な長寿を目指すのなら、人や家族、社会に貢献することで満足感を得るように努めることが自分のためにも、家族のためにも、地域のためにも良いそうです。
とはいうものの・・・
突然、そう思おうとしてみても、なかなか難しいもの。それを簡単に、深く書いてある本がありました。原本でなくて申し訳ありませんが。。。

新訳 道は開ける D。カーネギー より抜粋させていただきます。読んで衝撃を受けました。
精神科医の言葉の中で、私が最も感銘を受けた一つを紹介しよう。
アルフレッド・アドラーの言葉である。

彼はかつて憂鬱症(ゆううつしょう)の患者たちに、こう言っていた。
「自分がどうしたら人を喜ばせることができるのか。これを毎日考えるようにすれば、二週間で憂鬱症から回復するでしょう」
この言葉だけではあなたも腑に落ちないと思うので、ここに彼の著書「人生の意味の心理学」(アルテ 岸見一郎訳)からすこし引用してみよう(これは必読書である。)

『憂鬱症の患者というものは、わざと自らの罪悪感に浸ることで周囲の注目を集め、同情をひき、手を差し伸べてもらおうとしているように見られがちだが、これは実のところ、なかなか消えることのない他者への怒りや叱責の念と同じようなものである。
憂鬱症の患者が持つ最初の記憶とは、往々にして「ソファで横になろうと思ったらもう兄が横になっていたので、私は、どいてくれと大声で泣き喚いた」といったようなものである場合が多い。
彼らはよく自殺により自分自身への報復行為をしようとするので、医者がまずすべきは、彼らに自殺の口実を与えないことである。

私は彼らの緊張状態を解すため「嫌なことはしないこと」を、治療する上での第一のルールにしている。
とても控えめなルールに見えると思うが、これは問題の根っこを抑える大きな効果があると私は思っている。
もし好きなことだけしていれば、憂鬱症の患者には責めるべき人がいなくなり、自己への復讐も必要なくなり、自殺する理由がなくなるからである。

「もし劇場に行ったり、旅行に出かけたりしたいのなら、そうしなさい。ただ、途中で嫌になったならば辞めなさい」と、彼らには伝える。この条件が気に入らない人間など、いるわけがない。
これにより「あなたは望むことが何でもできる神なのだ」と、優越感を求める患者の気持ちを満たしてやるのだ。
また、このルールを守ることで従来のような生き方がすんなりできなくなってしまうのも、利点だと言える。

他人を支配し批判したいという欲求を持つ彼らも、人に同意されてしまうと他者を責める理由がなくなるのだ。
このルールは、心の緊張を大きく軽減してくれる。
私の患者から自殺者が出たことは、一度もない。

患者たちはよく、「ですが、やりたいことなんてひとつもないんです」という。だが、これは決まり文句と言っていいので、答えは決まっている。
「では、嫌なことをしないだけで構わないよ」と伝えるのだ。(中略)

次に、患者の生き方をもっと直接的に攻撃する。
「毎日、どうしたら人を喜ばせられるかを考えるようにしてください。」と伝えるのだ。
これは、延々と「どうすれば人に心配をかけられるか」という考えに支配され続けてきた彼らにとって、大きな意味を持つ言葉である。

なかには「そんなの簡単です。生まれてこの方、ずっとそうして生きてきたんですから」と答える患者もいる。
だが、そんなことは したことがない のだ。
だから、よく考えてみるように伝える。
彼らは考えない。
そこで私は、「眠れない夜があれば、そんな時間に人をどう幸せにできるのかを考えることです。これは、回復への大きなステップになるんですから」という。(中略)
常に、彼らの気持ちを周囲の人々のほうに向けさせるのだ。

多くの患者たちは「なぜ人を幸せにしなくちゃいけないんですか?人は私を幸せになんてしてくれないのに」と口にする。
そんなときは「あなたの健康のためにです。他の連中は、後で十分罰を受けますよ」と答える。
「先生のおっしゃったことをよく考えてみました」という患者は、ごくごくまれである。
私はとにかく、患者の社会的関心を増大させることに全力を注ぐ。
彼らの病の根源が協調性の欠如なのは確かなのだから、彼らにもそれを意識させようというわけだ。
患者たちは、ひとたび周囲の人々と公平に繋がり強調すれば、それで完治してしまうのだ。
(中略)』

他者を幸せにしようと思うことで、自分のことを考えなくなるからである。
人は自分のことを考えるあまり不安や恐怖、憂鬱症にさいなまれているのだ。
抜粋以上
昔から言われていた哲学や宗教を科学で解明している、と言われていますが、健康や運命は自分で作るものなんですね~。
改めて、感じるものがありました。