私の住む住宅街は、今から40年以上前に売り出した郊外の住宅地で
売り出した頃に購入した方々はかなり高齢になっており、空家が目立ちます。
このバラは、そんな空家の一軒の庭で咲くバラです。
近所のその空家の前を、私は通勤時にいつも通ります。
私の知る限りでも、もう20年近く空家になっているそのお宅。
誰も肥料をあげなければ、消毒もしない、ましてや雪囲いなど無縁のそのバラに
気が付くと毎年、白いバラが1輪咲いていることに気が付き
いつしかその一輪の白いバラを見ることを、とても楽しみにしていました。
今年はこの空家のバラの開花を写真に収めてブログで紹介しようと思いつき、
まずは蕾になったところで、一枚パチリと撮りました。
いつも足早に見るだけでしたが、よく見ると蕾はいくつかあるではありませんか。
強いバラだなと感心し、開花も絶対に見逃せないなと思いました。
ところがその翌日、このバラは蕾もろともすっかり消えていました
20年程の空家状態の沈黙を破り、こちらの家は今年に入り売りに出され、
不動産屋さんの管理下になったのです。
そこで不動産屋さんが、定期的に庭の植物の草刈りをするようになったのです。
私は刈り取られたバラを見て唖然としたものの、
なすすべもなくおりました。
ところが驚くことに、一番花を刈り取られた空家のバラは見事に復活しました
2番花に向けて着々と葉と茎を伸ばし、ついに蕾を再びつけたのです

なんてたくましいバラでしょう。
私は、明日にも開花するバラを楽しみにしました。
そうして空家のバラは、2014年の今年も立派に咲きました
直立系の樹形もあって、小ぶりながら空に向かって真っすぐ伸びて咲く
その姿はとても凛々しく、真っ白な花びらがまぶしくさえ感じられました。
さらによく見ると、今まで気がづいたことがありませんでしたが
白いバラの隣には、なんとピンクのバラも咲いているではありませんかっ
新たな発見に私は朝から興奮しました

なんだか、とても感動的でさえあったのです。
この日、私は珍しく明るいうちに帰宅しました。
「今日は帰りにもう一度、あの空家のバラを見て帰ろう!」
朝の感動を、もう一度じっくりあじわうつもりでした。
ところが、朝咲いていたバラの姿はそこにはありませんでした


またしても、不動産屋さんの草刈りが入ったようでした。
不動産屋さんが悪いわけではありません。
不動産管理の仕事を全うしただけです。
けれど、空家の前で私は呆然と立ち尽くしてしまいました。
朝あんなにきれいに咲いていたのに。。。。
残念でなりませんでした。
その築46年以上の空家は、たぶん新地にしないと売れないのではないかと思います。
新地になれば、庭の植物もすべて抜かれてしまいます。
このバラ2種は、思い切ってうちの庭へ連れてくるべきでしょうか?
お盆を過ぎると、空気が急にひんやりしてきました。
ここ数日に咲いたバラは、色がぐっと濃くなってきて驚きです。
青々していた栗も、大きくなってきました。
ぐっと秋の気配を感じます。
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