1450円のケーキ
460円のケーキ
280円のプリン
あるだけ全部
8000円以上も
買って行かれたお客さんがいました。

ものすごい量を
よく考えもせずばんばん買われるので
面白いくらいだなぁと
思ったのですが
そのお客さんが帰られたあと
あの方は癌でもう長くないらしい
ということを聞きました。

前から
もし余命幾ばくもなかったら
治療せずに普通通りに暮らしたいと
思っていましたが
実際そういうお客さまを見たら
すごく胸が痛みました。

見境ないかのように
プリンなんていくつ出てるのか数えもせず
たくさんの種類を少しずつ買うわけでもなく
一緒に食べる人がいるのかいないのか
重さゆえ6箱にもなったケーキを後部座席に置き
車を運転して行かれたおばあちゃん。

仕事中じゃなかったら
泣いていたかもしれません。
あたしにも
こんな偽善っぽい心が
あったのだと知りました。

あのケーキ達が
大勢の笑顔と共に
食べられたことを祈ります。

そして
もうすぐ死ぬなら好きなだけ食べようと
私が飾ったケーキたちを
買って行かれるお客さまもいるということを
ちゃんと考えて
もっと誠実に
仕事に向き合いたいと
思います。