流行現象 | フレッツ光のキャッシュバック

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大学の先生が執筆する教科書は、ときどき素晴らしいものに出会うことがある。自分で話す内容だから熟知しており、噛んで含めるように書かれている。しかも学説史を整理して、むやみに自己の創見を入れたりしない。

学生が試験が終わってからたたき売るので、非常に安く中古の本が手に入るのも魅力だ。

今日は流行現象をル・ボンから、現代まで総覧したものを読んだ。

医学から社会学に導入された概念(ル・ボン自身が医師免許を持っている。完全なブルジョワなので医者をやったりせずに、博物学的興味をもって研究を進めたらしい)だそうだ。

この中で、眼についてのが「感染」と「伝染」は違う。伝染は菌などに接触して起きる、その上で体内で菌が増殖すると「感染」になる。

これは暴露型伝染・感染と接触型伝染・感染に分かれる。強力な大量の病原体にいきなり暴露して起きるのが前者で、最初は少数の感染者から、その周囲へネットワーク型に感染者が拡がるのが接触型である。

接触型の場合は、拒絶者が多数存在するので、最初のうちは目に見えない。気がついたときは周囲が感染者だらけになっているというケース。

たとえば、いま流行になっている某書の場合はマスコミが感染源である暴露型伝染である。この伝染はおそらく感染にまで移行しない。またマスコミ媒体によって取り上げるポイントがことなるので、複数の亜型をもった伝染になるだろう。

一方で、違法ドラッグなどは典型的な接触型感染だと思われる。マルクス主義なども接触型感染に入る。ただし戦後の共産党ブームのようなものは、事前にカタストロフィが発生しており、被感染主体のがわで、状況を再構築して日常を取り戻す意図があり、その意味では特殊だと言える。新宗教(たとえば創価学会)などもそのたぐいである。

日本共産党や創価学会も感染時期を終了し、定着している。つまり家族間感染に落ち着いている。

どのような流行現象も正規分布曲線を描いて爆発的流行期から終焉を迎えて、少数の定着に終わる。

現在起きていることで注目しておかなければならないのはネットの普及で接触型感染の流行が非常に短期的なサイクルで発生しているということにある。

1円で買った本でも勉強になった。