『ヘナを始めて数ヶ月経ちましたが、白髪がとても多いのでマメに染めることが時間的に難しい。カラートリートメントを併用してもいいですか?』
という、質問をいただきました。
さて、その回答です。
長いよ(笑)
カラートリートメントって、手軽に染めれて、傷まなさそうで、
時間もヘナと比べるとはるかに短時間で!
いいものにかんじますよね。
昆布成分が髪にいい!とか(笑)
ヘナをメインとして、途中の期間をこれを使うってことですよね。
結論としては、私の立場からはオススメしないけど、可もなく不可もなし。
さて、
なんでオススメしないかと言えば…
今、数ヶ月、ヘナをやってもらって、髪質の変化はわかりますか?
根元数センチ伸びてきていると思うけど、根元の立ち上がり、ツヤ感、ハリ感、どうでしょう?
変化が出てるのは根元だけだけど、いい感じに変わってきてないですか?
まだわからないかな?
傷みのない髪の毛が新しく生えてきているところです。
これが半年~一年になると、変なくせ毛も収まってきているはず。
天使の輪も出てきます!
で、カラートリートメントは激しく傷むことはないのだけど、
立ち上がりやハリ感は失われると思います。
質感、へにょ とすると思う。
髪の毛というのは、生えてきた瞬間が「0」という傷みのない状態で、
カラーしたり毎日のシャンプーでどんどんマイナスになります。
肌と違って、自分で修復する機能は持ってないので、傷んだら傷みっぱなしになるのです。
肌は怪我しても治るでしょ?
髪は枝毛になっても自力で治りません。
自力で治せないので皮脂で守っているんですよ。
この皮脂に関してはまた次の機会に…。
ヘナは全く傷むことがないし、頭皮にも悪影響は全くないので
(植物アレルギーなどを除いて)「0」からマイナスになることはありません。
むしろ、すでに生えて傷んでいる部分があったら、そこに少しずつ吸着して少しずつ補ってくれるという、修復能力があります。
ヘナは色も染まりつつ髪質改善もしてくれる、トリートメント的な機能を持つスーパーハーブです。
一石二鳥なんです。
薬品じゃないので、効果が出るまで期間はかかりますが一生モノです。
薬品のトリートメントは一回シャンプーすれば剥げ落ちます。
どっちのトリートメントが優秀かわかりますね?
で、カラートリートメントの「染める機能」は薬品です。
短時間で染まるとはいえ、染まった色は薄いはず。
そんなに強い色素ではないです。
脱色作用もないので、激しく傷むことはありません。
薄いから毎回使って少しずつ染まりを濃くするわけですが。
ヘナが補強しながら色を入れてくれるのに対し、こちらは髪の内部をほんの少し変質させていきます。
「ツヤが出る」なんていうのは、髪の表面を溶かし鞣して均一になったところにコーティングしツヤツヤ見せてるだけのニセモノです。
変質させているので、髪の強度が弱まり「髪が柔らかくなったぁ~♡」と勘違いしてしまいます。
イメージで言えば、長風呂して常にふやけている状態です。
ふやけた状態って傷ができやすいですよね。
髪も同じような状態なので、傷みやすいです。
髪が傷めば、もっと濃厚な集中トリートメントを買ってもらえばいいので、企業としてはあれこれ売れてホクホクですよ(笑)
でもこれは使う側からすれば、「負」のループです。
ここから脱却してもらいたいから、ヘナを勧めているのです。
でも、毎週~毎月ヘナのために1時間も2時間もかけてられない!という気持ちもわかります。
私、月イチでヘナってるけど面倒ですもん(爆)
なので、カラートリートメントを使うことを否定はしません。
もしカラートリートメントを併用したいのであれば、根元のみの使用とする!
せっかく補強した毛先にはつけない!
つけやすいから、ついつい、毛先までつけちゃうと思うんですよ。
だから注意すること。
ヘナをするときは、カラートリートメントした部分全部を覆うように塗布すること。
カラートリートメントで弱ってしまったところをヘナで補強するイメージです。
ヘナの定着もまだ弱いだろうからヘナするときは5~10センチくらいは塗布してください。
毛先まで濃い色のヘナをする必要はありません。
(髪の補強としてヘナしたかったら、ナチュラルヘナが最適です。
つまり、根元は濃い色のミックスヘナ、毛先はナチュラルヘナというふうに塗り分けます。)
色に関しては特に問題はありません。
カラートリートメントの上にヘナをかぶせても、色はあまり変わらずヘナの色に染まるでしょう。
ただ
一度でもこういったカラートリートメントを使えばわかると思うけど、
ヘナをした後の髪と、カラートリートメントをしたあとの髪はまったく違います。
「やっちまったよ…」と思うでしょう。
軋みやすさや絡みやすさが増します。
髪を変質させても、ラクさを取りたいならもちろんそれでいいでしょう。
ただ、ちょっと色が入ってくれればいい、くらいだったら
分け目や生え際といった目立つとこだけ、ヘナをいつもより短時間でササっと染めてもらってもいいかと思います。
5分で染まるということはないけど、ゆっくり湯船に浸かって、20分くらいおいてくれれば薄く色はつくんじゃないかしら?
私の「髪を傷めないヘアケア」という視点からは全くオススメしませんが、
それでもラクな方がいい、と決めたならば、
それに合うように改善するように、軌道修正してアドバイスさせていただきます。
ムリはしないで楽しくケアしてください。
染める時間をラクに済ませたいか
色味を優先したいかl
髪の傷みを改善したいか
頭皮の傷みを改善したいか
薄毛を改善したいか
そもそも、なんでヘナにしたい!と思ったんでしょうか?
ヘナにする!と決めてくれたんでしょうか?
そこを よ~~~く思い出してくださいね。