■ ノア の状態(長文)
以前かかっていた動物病院の応急処置の後、オーツヘイやイチゴなどの好物は少し口にするようになったものの、変わらず食欲がないため、行きつけの動物病院にかかることに。
主治医の伊藤先生がお休みであるため、院長の成毛先生に診察していただく。
状態は、食欲はなし、ただし全く食べないわけではない、水は飲む、●はカケラのようなものとか、いびつな小さい豆のような形のものを少しずつ出す様になったが、正常とは言えない。おしっこはしているよう。
問診、ならびに触診から、やはり胃に物はあまりはいっておらず、歯の状態も良くはなくともこれが原因とも思えない、という点で変わらず。
体重を測定したところ、1.46kg程度で、これは前回(10月)測定してから80g程度減っており、急に体重が減っているということ。
レントゲンと血液検査を行う。
まず、レントゲンを確認したところ、やや肝臓の大きさが大きいが、異常というほどには至らず、その他の臓器、胃や腸については特段の問題は見られず、腸内にガスもあまり確認できなく、もし課題などでこの写真を見た場合、正常と判断できてしまいそうなほどである。
血液検査の結果、二年前の数値と比較しながら見た場合に、血液成分の濃度を示すPCVという(赤血球の)数値が正常値より低め(30.9)であり貧血の傾向となっていて、また肝臓の状態を示す数値が GPT:428(正常値上限 72), GOT:466(正常値上限 36) と非常に高いため、肝臓に何かあると見られる。
このため、更にエコーの検査を実施。
最初のエコー検査の内容を見る限り、肝臓に特別な異常は見つけられなかった。
このため、肝臓を検査する部分の被毛を刈り、改めて検査を実施。
そうしたところ、肝臓の一部に黒い影が見えた。
エコー源性の低下、と言っていたが、黒い状態は水分が多い状態、すなわち鬱血が想定される。
そこでカラードップラーという、モノクロ表示の超音波断層像の上に、血流のある部分をカラーで表示する方法で、問題の部分の血の流れを確認。
すると、黒い部分の外側にわずかに血の流れが確認されるのみで、ほぼ血流が停滞していることがわかった。
場所はおそらく尾状葉と呼ばれる肝臓の一部。
これらを総合して考えると、おそらく肝葉捻転というレアケースな症状ではないかと推察される。
その他の可能性として、部分的に肝硬変が発生しているという可能性もある。
ただ、現時点で、これ以上の病態の推察を行うことはできない。
これ以上の検査を行う場合、CTスキャンを使用した造影検査を行う必要がある。
これを行う場合は、CTのある施設に行かなくてはならず、本日の検査を行うことができないため、これを希望する場合は別の日に設定する必要があるが、希望があれば対応する。
仮に肝葉捻転であった場合、対応方法としては、外科療法と、内科療法が考えられる。
外科療法は、手術で腹を開き、肝葉の部分を切除するか、もしくは捻転を整復すること。
ただ、問題となっている尾状葉という部分は、ちょうど肝動脈の側にあるため、非常に難度が高い。
また、論文等で調べたところ、肝葉切除手術はリスクが高く、外科手術が得意な先生が行い成功確率が5例中3例という結果であったと論文に記載されている。
今回、執刀する成毛先生自身も肝葉切除の手術の経験はなく、リスクは高いと言わざるを得ない。
ただし、手術に成功し術後経過も順調であった場合、その後の長期生存が期待できる。
次に内科療法について、捻転した状態を維持し生存させる方法がある。
具体的には、肝臓を保護する薬を使い、点滴と強制給餌で栄養を補い、また強い痛み止めを使用し、現状で安定させる。
この方法を取った場合、手術失敗の可能性はないが、今後状態の急変の可能性は否定できず、また回復の見込みがあるわけでもないため、今後の生存の保証はない。
当座のリスクは低いが、問題は抱え続ける必要がある。
最悪、このように病状を説明し考えている間に容体が急変し亡くなってしまったと言う話すらも聞いたことがある。
以上までが先生の説明であり、これを踏まえ、質疑応答をする。
Q1:エコーで肝臓が黒くなっているというのは血の動きが停滞していることを意味しているのなら、ほとんど血の動きのない状態ではいつ肝臓内の血液ないし細胞が壊死しても不思議はない状態では?
A1:そのようなケースも十分想定できる
Q2:仮に原因が肝葉捻転であり、かつ内科療法を取った場合、原因が解決されないため、いつ事故が起こっても不思議はない状況ではないでしょうか?
A2:その考えであっています
Q3:結局、食欲がなくなったのは、肝葉捻転による痛みで食事が喉を通らない状態であると言うのが可能性が高い解釈であるなら、内科療法を選択した場合、その痛みが残り続けると言うこと?
A3:食事ができない理由はその理解で合っていると思うが、痛みそのものは強力な薬(麻薬)を使用することを想定しているため、ある程度抑えることはできると考えている、ただし効果を発揮するまでは痛みを伴うことが考えられるため、辛い時期があるということは否めない
Q4:もし強力な薬をつかい鎮痛効果で食欲を回復した場合、例えば活動も以前と同じように動けるようになり、捻転した肝臓がぶつかるなどして症状が悪化したり、最悪破裂等の危険があるのでは?
そういう意味では、車の運転等でも負担がかかるし、場合によっては悪化の可能性もあるように思えます。
A4:お考えいただいている通りかと思います。
Q5:以上を考えた場合、外科療法以外に取る手段はないと思います。その場合、お腹を開けて内部が確認できるなら、その前段階のCT造影による追加検査は不要であると思いますが、いかがでしょう。
A5:はい、開腹して状態を確認することが一番状況を確認できるため、その通りと言えるでしょう。
Q6:動脈に近いということですが、切除可能なものでしょうか?
A6:正直、今回、問題と考えている部位は肝臓の中でも動脈に隣接している部分であり、切除は非常な危険を伴うと思う。
捻転を整復することが可能ならば、その方法でも良いと思います。どちらが良いかは、開腹して状態を確認しないと判断できないため、術中の判断になります。ただ、リスクは極めて高いため、外科手術を行うかどうか、明日の夜まで考えることも可能かと思います。
Q7:明日の夜の手術とした場合、その間に肝葉の血流が止まっているのなら、細胞や血液が壊死等で悪化してしまうことを懸念しますし、体力も落ちて手術の成功確率が落ちると言う考えはないでしょうか。
A7:その懸念は正しいと思います。
また、手術する場合、病院の診療が終わり夜に主治医の伊藤先生にも来て貰い麻酔等の補助に執刀して貰う手配はしてあるとのこと。
◆以上を踏まえ、今晩1/12(水)手術をお願いする。
以上の内容は、我が家の彼が冷静に対応してくれたから理解できたが、私は動揺して頭がうまく動かず泣き出しそうになって先生の説明があまり頭に入らなかった。
でも痛みを感じているのなら生存率にかけ先生にお任せして、ノアの生命力を祈って手術をするしか選択肢はなかったと思い踏み切りました。
あと、医院長の成毛先生も言ってましたが不思議とあまり辛そうな表情を見せていませんでした。
■ ノアの手術と術後について。
・ 21:00 頃に手術開始の連絡あり。
・ 23:00 頃に手術終了、ノアは生存、2時間の手術の山場を乗り越えてくれた。
・ 肝葉の切除は動脈との位置関係から困難と判断し、捻転を整復する方向で対応。
・ 動脈の部分に膿のようなものがあることを確認、一部の動脈の血管壁が壊死していた。
・ 膿の部分を採取し生検に回す。
・ 最も危険な手術は完了したが、術後の容体安定まで、12時間程度はまだ安心できない状態が続く。
・ 上記を乗り越えた場合も、2~3日は容体急変の可能性があるため、様子見を継続する。
・術後は内科的温存をする、具体的には強制給餌、痛み止め、注射や点滴など。
・ 容体が安定してから退院、家に帰れる。
◆結局、診察待ちから手術が終わるまで1日がかりで、心配でご飯も食べられませんでした。
明日1/13(木)は、医院長の成毛先生は、お休みで主治医の伊藤先生が診てくれるので面会は、いつ来てくれても構わないとの事でした。
この度は、心配下さった方、先生方など、本当にありがとうございます。
まだ、油断が出来ませんし夜は無人になるので心配は尽きませんがノア頑張ってます。
直ぐにお返事が出来ない事も多々ありますが応援玉、回復玉を宜しくお願いします。
長文失礼しました。
続く・・・

