現代社会は「選択肢が増えた不幸な社会である」と主張する学者もいます。
選択肢が増えると一見幸せそうに思えますが、あまりに増え過ぎると選びきれなくなって苦痛を感じるそうです。
行動経済学では「商品を何十種類も陳列するよりも2〜3種類に絞った方が売上は高くなる」という結果があるんですね。
私はいつも魚突きで青物ばかりを狙っているのですが、クエや石鯛など色々な魚種を捕ろうとしなくても意外と満足感を得ています。
それが、たまに魚種が豊富な海に行き、見たこともないような沢山の種類の魚たちに囲まれてしまうと「何を突いたらいいか分からない状態」になって迷ってしまうんですね。
遠征で楽しいはずの魚突きなのに、意外と達成感を感じられなかったりするんです。
だから遠方の海へ行く時は、狙う魚は一種類に絞るようにしています。
「今回はスジアラ狙い」とか「今回はマグロ」とか。
その方が「五目突き」をするよりも明らかに達成感は高いんですね。
「欲張ると損をする」
選択肢が多すぎて「もういいや」と適当に選ぶと、後でもっと良い選択肢があったのではないかと悔やんでしまいます。
目標はシンプルに、魚突きでは「満足の一匹」の方が楽しい一日を過ごしたと思えますよ。