「レバ刺し」と「こんにゃくゼリー」と「魚突き」 | flatout@blog

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魚突き師はしけんが海の中で感じたことを書くブログ

世の中って、みんなで幸せになればいいじゃないですか。

 

例えば「天からの恵み」であれば、みんなで分け合っていれば全員幸せなわけですよね。

 

 

しかし、人がうじゃうじゃと増え過ぎると、上手くやればいいものを「全体の足を引っ張る人」が出てきます。

 

 

 

「レバ刺し」が禁止になりましたよね?

 

 

あれって、一部の衛生管理を怠っていたお店が問題なわけで、レバ刺し自体に問題がある訳ではありません。

 

規則を決めるなら、レバ刺しの提供を禁止するのではなく、問題がある衛生管理がザルザルな業者を取り締まるべきなんですね。

 

 

それまではみんなで「レバ刺し最高!」って幸せを分け合っていたものが、一部の足を引っ張る人が原因で禁止になってしまった典型的な例です。

 

 

 

「こんにゃくゼリー」もそうですよね。

 

 

年間約10人の幼児が喉に詰まらせて亡くなっているといいますが、すでにヨーロッパでは禁止になっていて、農林水産省も禁止の方向で動いているそうです。

 

 

これも、小さい幼児に一個まるまる食べさせるから喉に詰まらせて死んじゃうわけですよね。

 

それって親の不注意であって、ほとんどの人は今まで何の問題もなく美味しく食べていたし、こんにゃくゼリーには何の罪もないわけです。

 

「正月に餅を喉に詰まらせて死ぬ人」の方が明らかに多いのに、一部の問題を起こす人のせいで全体が禁止になるというのは、人で溢れかえったこの世の中の言わば「常識」となってきているのかもしれません。

 

 

この社会は、一部の問題児を取り締まる為に「社会全体を禁止する方向へ動いてしまう」

 

 

 

これって、まさに今の「魚突き」の事を言っていると思いませんか?

 

 

一部の問題を起こす人のせいで、全体に影響を及ぼす。

 

ほとんどの人は上手くやっていて、みんなで幸せを分けあっていたものが少数の心無い者のせいで禁止の方向に向かっていく。

 

 

昔は、普通に水中銃も使われていて、チョッキとかゴムとか、そんな細かい議論すらありませんでした。

 

しかし一部の人がトラブルを起こした事で、色々な事に制限がかり、何とか生き延びた末に「今の状況」があります。

 

魚突きは「末広がり」ではなく「尻すぼみ」の状態にあるわけですね。

 

 

「99%」が上手くやっていても「1%」が問題を起こすことによって全体が禁止になってしまう世の中なんです。

 

今の社会はそういうものだから仕組みを嘆いても仕方がないのですが、そのことが分かっているんだったら詰まらないトラブルは起こさない方がいいですよね。

 

 

だから、「自分一人が好き勝手にやったとしても全体には大した影響は及ばさない」と思っているのは大間違いなんです。

 

 

現に私が知っている場所で、たった一人のせいで全体が禁止になった地区があります。

 

渡船客の前を我が物顔で横切って、地区全体と大揉めして「魚突き禁止」の看板が立てられました。

 

人の怒りを買ってトラブルを起こすと本当に禁止になりますからね。

 

 

もしやってしまうと全国の魚突き師全員から「あのバカ一人のせいで魚突きが禁止になった」と糾弾され続けます。

 

そうならないよう、下手こかずに上手いことやってくださいね。