実はボク自身、かつてはお金の管理が壊滅的にできない人間でした。
今ではそれなりの収入を得るようになり、
「すごいね!」「順調だね!」と周りには言われるようになりました。
でも——現実はまるで違ったんです。
収入はあるのに、通帳にお金が残らない。
毎月の支払いがギリギリ。
気づいたらクレジットカードの分割払いを繰り返して、帳簿も怖くて開けなかった。
…もう、何度、月末に泣いたかわかりません。
そして当時のボクと、今のあなたも同じところで苦しんでいるのではないでしょうか?
女性起業家さんの中には、
✔ 商品を丁寧に作って
✔ お客様にも喜ばれていて
✔ SNSも頑張って更新している
それでも、
「お金が貯まらない」
「いつもお金に追われている感覚がある」
——そんな状態に陥っている方がとても多いんです。
しかも、こういう方は決して怠けていません。
むしろ、真面目で責任感が強くて、人一倍努力してる。
だからこそ、ボクは心から伝えたいんです。
原因は「あなたのやり方」じゃない。
本当の原因は、あなたの“無意識の思考パターン”です。
「なにそれ?スピリチュアル?」
違います。これは、認知科学の話です。
人間の脳は、毎日約9割を「無意識」で行動しています。
つまり、あなたが「お金の使い方」「管理の仕方」で繰り返しているパターンも、
無意識に染みついた“認知のクセ”が原因かもしれない。
以下、ボクが多くのクライアントさんと接してきて見えてきた「典型的な3つのクセ」を紹介します。
【1】“私はお金にふさわしくない”という無意識の前提
あなたは「お金は手に入っても、いつかなくなるもの」とどこかで思っていませんか?
これは、幼少期の「お金の記憶」や「家庭環境」から来ていることが多いです。
たとえば、
・親がいつも「うちはお金がない」と言っていた
・お金を持つ人が周りにいなかった
・「贅沢するな」と育てられた
こんな環境で育つと、大人になってからも
「お金がある状態」に自分がなじまない=安心できない状態になります。
だから、無意識に「元の自分」に戻ろうとして、
稼いだお金を、見えない“ブレーキ”で手放してしまうんです。
【2】「数字を見る=怖い」と脳が感じている
数字を見るのが苦手な方、多いですよね。
売上、経費、利益、残高…
見るたびに不安になる、落ち込む、責めたくなる。
だから帳簿も開けず、レシートも溜まりっぱなし。
これ、脳の“防衛本能”の仕業なんです。
人間の脳は、「不快」を避けるようにできているので、
「数字を見る=自分を責められる」と脳が認識すると、
無意識に“回避行動”を起こします。
その結果、
・管理を後回しにする
・お金の流れが見えず、さらに不安になる
・不安を埋めるために、また使ってしまう
——まさに負のループ。
【3】「売上=自分の価値」と錯覚してしまう
ボク自身もそうでした。
売上が高い月は、「自分には価値がある」と感じて、
売上が低い月は、「ダメだ、価値がない」と落ち込んでいた。
でも、これってとても危険な思考なんです。
なぜなら、
「もっと価値を証明しなきゃ」と思ってしまうと、
・必要以上の投資
・無理な価格設定
・キャッシュフローの軽視
といった【焦りの経営】に繋がってしまうから。
売上は「あなたの価値」ではなく「仕組みの結果」です。
ここを認知で切り離せないと、数字に心が振り回され続けてしまいます。
ボクが本当に変われたのは、数字の知識を増やしたからだけではありません。
変わったのは、
「数字を見る=自分を整える時間」だと思えるようになったことです。
これを可能にしたのが、認知科学をベースにした「自己対話」と「前提の書き換え」でした。
あなたが無意識のクセを変えるために、今すぐできるワークを3つ紹介します。
すべて、ボク自身も定期的に続けているものです。
1.「お金に対する思い込み」を書き出す
まずは、「お金に対する自分の信念」を見える化しましょう。
お金って●●なもの
稼ぐことは●●なこと
お金があると●●になる
この●●にどんな言葉が浮かぶか?
ぜひ手を止めずに、10個くらい書いてみてください。
無意識の前提が炙り出されてきます。
2.数字を見るときは「感情」ではなく「情報」として捉える
数字を見て不安になるのは、「評価」として見ているから。
でも、数字はただの「事実」「データ」でしかありません。
「今月は20万円の利益。なるほど、じゃあ来月はどうする?」
こんなふうに、“感情”ではなく“分析”として数字を扱ってみましょう。
慣れてくると、数字を見るのがむしろ楽しくなってきますよ。
3.「売上=自分の価値」ではないという宣言をする
これは毎朝、鏡を見ながら言ってください。
「わたしの価値は、売上とは関係ない」
「わたしは存在するだけで価値がある」
最初は嘘くさく感じるかもしれません。
でも、これを声に出すことで、無意識への刷り込みが始まります。
脳は「繰り返された言葉」を真実として受け取るようにできているんです。
何度もお金で失敗して、
何度も自己否定して、
何度も「起業なんて向いてない」と思った。
そんなボクでも、変われた。
それは、「認知」が変わったから。
お金との付き合い方は、テクニックよりも「思考の土台」が9割です。
あなたがもし、
「お金が残らない」
「数字が怖い」
「お金の話になると自分が小さくなる」
そんな状態にいるのなら、
まずは今日紹介したワークのどれかひとつから始めてみてください。
お金は冷たいものじゃない。
そして、あなたが間違っているわけでもない。
問題は、「脳のクセ」だった。
それなら、何度でも、やり直せます。
女性経営者が“数字”と“自分”に向き合える未来をつくること。
それが、ボクの使命です。
また次回も、価値ある話を届けます。
ここまで読んでくれて、本当にありがとうございました。