行政書士は官公署に提出する書類の作成を業としますが、そういった従来型の業務にとどまらず、特に高齢化社会においては終活にまつわるサポート業務がにわかに注目を集めているようです。

 その終活においては、遺言書作成をはじめとする純粋な行政書士業務の他に、自分史を絵本仕立てにしてみたり、子や孫の代以下の後世に伝えるものとしてエンディングノートといったものに、自分の生前の思いや死後の残された家族や大切な方に伝え留めておくためにしたためるような書物の作成など純粋な行政書士業務の延長線上にある便利なサービスを提供することで顧客のニーズに応えていくようなアイデア溢れるものが生まれてきます。

 これは突然、この時代にふさわしいサービスとして思いついたというより、行政書士として従来からやってきている業務の派生として時代のニーズに合うものをアイデアを駆使して生み出していく、行政書士の諸先輩方から脈々とそのアイデアマンの精神を受け継いできた結果としてあるのだとしみじみ思います。

 やはり、これは古くは代書人として目の見えない方や耳が聞こえない方のお役所へ提出する書類の作成のサポートを一手に担ってきた歴史的な背景から、社会的ハンディキャップのある方の書類作成のサポートという立ち位置から時代とともに、いろんな角度から形を変えて、より快適な生活を送る或いは物事をよりスムーズに運ぶための事前準備的なものまでを含めた奥行きの深さがこの仕事の魅力なのだと思います。