
ヒソカ的にも読書的にも長年(色んな意味で)待ち望んだこの戦いは、ヒソカとクロロ、お互いの要望によりどちらかが死ぬまで戦うデスマッチに決定。
そして戦闘開始直後にクロロが使用した能力は、なんと「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」。

そう、アンテナを刺した対象を操る、旅団のメンバーシャルナークの能力である。
これをクロロが所持しているという事は、恐らくシャルナークから盗んだと思われるが、そうなると当のシャルナークは一体どうなったのかが気になるところ。(クロロがこの能力を使用した所を見ても、ヒソカは特に驚いた様子もないので無理矢理奪ったとは考えにくい)
そしてこの能力で審判を操り、2対1の形で攻めるクロロに対し、ブラックボイスの能力を完全に把握している訳ではないヒソカは(旅団のメンバーはお互いの能力を総てはさらさないため)、アンテナを刺されたらほぼアウトというのもあり防戦一方に。
だが、この瞬殺可能なやり方を敢えて見せ、アンテナを常に警戒させ精神を削る戦い方を長期戦の宣言と捉え悦びにほくそ笑むヒソカ。
そしてそれを受けて勃ち、反撃開始とばかりに操作された審判を攻撃した瞬間、突如審判の胴体が爆発。
直感的に危険を感じたヒソカは、バンジーガムを用いて離脱。
それは、盗賊の極意で新たに盗んだ対象に太陽と月の刻印を刻み爆破する「番いの破壊者(サンアンドムーン)」によるものとクロロは説明する。

わざわざ自らの弱点を晒すようなこの行為に、ヒソカは自分を舐めているのかと苛立つが、下記の台詞によると、どうやらこれはクロロなりの戦いの美学らしい。決してBLEACHの敵に能力をわざわざ説明して、直後に瞬殺された某隊長みたいなうっかりミスとかではなく。
「後出しはしない。晒したカードで闘うよ」
「ただの殺し合い(ゲーム)だからこそ闘い方(スタイル)は大事だろう?勝敗なんかよりはるかにな」
更に立て続けに、栞を挟む事で本を閉じても能力を維持でき、盗んだ能力の二つ同時使用も可能な盗賊の極意本体の新たな能力「栞のテーマ(ダブルフェイス)」について語るクロロ。

クロロ曰く、栞の本領は能力の同時使用ではなく、本を持たずに盗んだ能力を1つ使用出来る事による体術向上効果らしい。
ちなみにこの栞と盗んだサンアンドムーンの関係で、盗賊の極意を調整した事で制約が増えたとのこと。
さらに少なくとも3つの新たな能力があるらしいというところで次号に続く。
いや、まさかこのタイミングでこの戦いをぶち込んで来るとは思わなかった。勝負の行方もそうだけど、シャルナークは一体どうなったのかとか、空白の期間に何があったのかとか色々気になるところ。
勝負の行方に関しては、最近のBLEACHと違いきっと予想を裏切ってくれるはず(だって最近のBLEACHって先制→敵の能力でピンチ→初お披露目の奥の手で勝利→と、思いきや敵の更なる奥の手で一転大ピンチ→更なる味方の切り札で大逆転のパターンばかりだもの^_^;)。