日本の精神の変化が感じられる。
かつて当たり前にあった「性善説」や「公徳心」は消え・・・
「懐疑的」 に 「利己心」に行動する人が増えたのだろう。
これを「モラル・民度の低下」として片付ける人も多い。
が、他国をみると、これが世界基準なのかもしれないとも思う。
モラルと言うより、日本に根付いた精神文化が変わりつつあるのだろう。
ただ、明らかな「モラルの低下」も多い。
昨今、よく耳にするのは【カスタマー・ハラスメント】だ。
簡単に言うと、接客業と顧客の間に生まれる 嫌がらせや威圧的行為。
それは本当に酷い状況にあるようだ。
実は、この類の職に就く方々・・・メンタルが崩壊するケースは多い。
冒頭に綴った通り、日本の民度・精神文化が変化しつつある中でも、企業理念は変わらない。
「利己的」な言動をする顧客が増える一方なのに対し、社員には高度なサービスを徹底させる。
そこで必要となるのは、悪しき古い日本文化 「我慢」「忍耐」 の根性だ。
高度な接客を求めるなら、「公徳心」を持ったサービスの品質に沿う顧客を選んでもいいはず。
が、経営者は利益優先。品位よりもお金を落としてくれる人を好む。
その環境は、SNSやネットも後押しする。
顧客の素行は見えず、一方的に接客業の態度だけが評価されて晒される。
企業はその声に怯え、ひたすら従業員にサービスを徹底させる構図。
従業員は、企業にトラブル報告が上がらないよう、ひたすら低姿勢で接客する。
このスパイラル・・・「お客様は神様」と、意味をはき違えた信念が、さらに誇張されていく。
従業員の心が崩壊しないわけがない。
ある接客業の方が言った。
「自分の仕事っぷりを、絶対に子供には見せたくない」
当たり前だ。
素行の悪い顧客に対し、必死に頭を下げる父母の仕事っぷりを見て、喜ぶ子供などいない。
日本の精神は変化している。
が、従業員は、古い精神との狭間で もがき苦しんでいる。
接客業の方々は、自分を押し殺し、必死に「接客業」を演じている。
転職しない限り、終わりの無い公演。
心が壊れ行く人が少しでも減ることを祈っている。