私は、物心付くのが、遅い方だったかも知れない


私が記憶しているのは5歳か6歳の頃からだ



私が育った保育園は、私にとって最悪の環境だった上、毎日の様に怪談を聞かされていたために、一人でトイレに行く事すら出来なかった

少なくとも、小学校低学年の頃は、まだ夜中に一人で行けなかった


今思えば、私は周りの皆よりも、覚えが遅かった

そもそも保育園が平仮名さえ教えてくれなかった事が一番の原因であるが、


一年生の頃は全く皆に付いていけず、何で皆「あ」の次は「い」って知ってるんだ?と、思う様な始末だった


算数も、足し算と引き算の違いが解るまでにかなり時間が掛かった

掛け算も、九九を覚えるのにかなり苦労したが、どうやって覚えたかは覚えていない


しかし何故か、割り算だけはすぐに覚えられた

周りは割り算が苦手という者が多いが、私は今でも割り算が大得意だ


もっと、まともな幼稚園に通っていたら、皆に遅れずに済んだかも知れないと、未だに思っている

いや、私の人生も相当違ったとさえ思う



私は、一人っ子だが、

年下の従弟達がいる。


子供の頃はケンカになることも多かったが、ケンカになるといつも

母親や祖母達からは、


お兄ちゃんなんだから負けてあげなさいだの、お兄ちゃんなんだから譲ってあげなさいだの、

いつも‘兄’の立場である私が叱られ、いつも‘お兄ちゃん’なんだからなどと形容されてきた


大人になった今でも、理解出来ていない



兄の立場であるとはいえ、私は実際は一人っ子なのだから、兄や弟を持ったこともない、それ故に年下の子供の気持ちが理解できない事もある


従弟達とは育った環境も全く違う

色々な事情で、私は複雑な家庭環境で育った上、幼少時はいじめられっ子だった私は年下のガキからも罵られ育ってきた事を、身内なら誰よりも解っているはずだ


特に祖母は、いつも従弟に甘い



子供の頃流行っていたトレーディングカードの交換を従弟と約束していたのだが、本当は嫌だったのを言い出せなかったらしく、ある日、今日こそ交換しようと持ちかけたのを、

祖母は私に‘無理を言うんじゃないよ’、従弟に‘大事なカードなんでしょ?’


完全に私は悪者にされてしまった


大人になった今ではカードの事などどうでもいいが、従弟は約束を破った事になる。

本当は嫌なのを言い出せない気持ちは解るが、子供にとって約束を破られるというのはどれだけ傷つく事なのか、それが解らないのか?

なのに何故すべて私が悪者にされなければならない


従弟が約束を破ったのは事実なのだから、謝られるのは私の方だ




そもそも兄と弟がケンカになれば兄が責められる事自体がおかしい

どっちがケンカの原因を作ったかどうかが問題だ



母親にこの思いを打ち明けたら謝ってはくれたが、恐らく頑固者の祖母は納得しないだろう


おしどり夫婦の温かい家庭で育った従弟達とは違い、


一人っ子で寂しい少年時代を過ごし、幼少時から喧嘩が絶えない両親の元で育ち、挙句の果てには別居、

勿論これだけではないが、

こんな複雑な家庭環境で育った私の気持ちが、いつも従弟に甘い祖母に解ってたまるか


私は今でも、祖母が嫌いだ


こんな私は、大人になった今でも反抗期なのだろうか・・・

携帯電話の普及で、腕時計を着ける人は少なくなったかと言えば、そうでもない




私の親父は、非常に汗っかきな上に物を失くす天才な事もあり、携帯電話の時計は自動修正機能付きであることから、腕時計とはほぼ縁を切った。

私もその影響からか、高校生になってからは携帯持ち込み可となった事もあり、腕時計はしなくなっていた。



しかし大学生になってから初めてその必要性が解った。大学の教室や講堂は、時計が設置されていない場所が多い。試験時に携帯で確認することはNGであることから、必要であると思い直すようになった。


また、満員電車に乗る時、時計を見たい時に携帯をポッケから取り出すのは無理があり、下手をすれば痴漢と間違われる。



就活でスーツを着るようになってからも、携帯を取り出して時間を確認する姿は会社員の前ではみっともないと感じるようになった。


親父は携帯の方が絶対正確だぞと言ったが、それは携帯を見て修正すればいいだけの事、それに傘や荷物等で両手が塞がってる時にはやはり腕時計が必要だ。






時計は利き腕の反対腕に着けるのが一般的だが、私は利き腕の右に着ける。

いや、私は物心付く前に矯正された右利きの為、本来は左利き。それで右の方がしっくり来る事もある。

鞄等の荷物はいつも左手で持つ癖がある事や、某俳優と同じく竜頭が手の甲に当たるのが嫌いの為、私は右手派だ。






子供の頃は、必要無いと思っていた物も、大人になるとその必要性が初めて解るようになる、誰にでもある事だ。